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SDGsレポートに書けるノベルティ施策5選と成果の見せ方

目次

この記事でわかること

  • SDGsレポートに記載できるノベルティ施策の種類と選び方
  • KPIの設定方法と具体的な指標の使い方
  • 報告書で「成果」として見せるための書き方のコツ
  • 他社との差別化につながるポイント

「サステナビリティ報告書にノベルティの取り組みを書きたいけど、何をどう書けばいいか分からない」

ここ1〜2年、そういったご相談が急増しています。ESG情報の開示が求められる中、ノベルティ選定の基準が変わってきているのは事実です。ただ、「エコ素材にしました」だけでは報告書として物足りない。では何が必要か。

この記事では、SDGsレポートやサステナビリティ報告書にしっかり書けるノベルティ施策の選び方から、KPI設定・成果の見せ方まで、具体的な手順を紹介します。

ノベルティがSDGsレポートに書ける理由

「ノベルティはただのおまけ」という認識はもう時代遅れです。企業の対外発信ツールであるノベルティは、SDGsの複数のゴールと直接紐づけられる立派な施策になります。

対応するSDGsゴール一覧

SDGsゴール ノベルティとの関連
目標12「つくる責任、つかう責任」 再生素材・長く使える素材の採用
目標13「気候変動に具体的な対策を」 カーボンオフセット・植樹連携
目標8「働きがいも経済成長も」 障がい者雇用事業所との連携
目標15「陸の豊かさも守ろう」 間伐材・竹素材の活用
目標17「パートナーシップで目標を達成」 地域企業・農家との連携

ノベルティ1つで複数のゴールに貢献できる施策をつくることが、報告書の説得力を上げるコツです。

なぜ「報告書に書ける」形にする必要があるのか

ESG投資の拡大にともない、非財務情報の開示を求める声が強まっています。上場企業を中心にサステナビリティ情報の開示が急速に広がり、中小・中堅企業でも取引先や株主からの要請で報告書作成が増えている状況です。そこで必要になるのが、「エビデンスのある取り組み」として記載できるノベルティ施策です。

SDGsレポートに書けるノベルティ施策5選

具体的にどんな施策が報告書に載せられるのか、種類別に整理しました。

再生素材・エコ素材ノベルティ

最も取り組みやすいのが、素材の見直しです。以下のような素材が主な対象になります。

素材 主な特徴
再生PET素材 ペットボトルを再生利用。削減量を数値化しやすい
オーガニックコットン 農薬不使用。認証マークで訴求力を高めやすい
間伐材・竹 国産材との連携で地域貢献も兼ねられる
海洋プラスチック再生素材 社会的認知度が高く、受け取り手の印象に残りやすい

ポイントは「どれだけ削減したか」を数字で示すことです。「再生PET素材のトートバッグを3,000個導入し、バージンプラスチック使用量を450kg削減」という形で書けると、報告書の質が一気に上がります。

フードロス削減に貢献するノベルティ

農産物の規格外品や廃棄予定の食品を活用したノベルティも、近年注目度が上がっています。たとえば以下のような事例があります。

  • 規格外ぶどうから作ったワインをノベルティ用ボトルに
  • 農家の余剰野菜を使ったドレッシング
  • 地域の賞味期限近い加工品のセット

これらは「目標12」「目標2(飢餓をゼロに)」への貢献として書けます。また、生産者の顔が見えるノベルティは受け取った相手の記憶にも残りやすく、渡すシーンでの話題にもなります。

地域産品・地場産業連携ノベルティ

地域の工芸品や農産品をノベルティに採用することで、地域経済への貢献という文脈で報告書に載せられます。

「○○県の伝統工芸品の職人と連携し、年間500セットのノベルティを発注。地域雇用に貢献」という記載は、ステークホルダーへの訴求力が高いです。地元の素材は輸送距離も短いため、CO2削減の文脈でも記載できる点が実務上のメリットです。

カーボンオフセット連携ノベルティ

ノベルティの購入金額の一部を植樹や森林保全に充てる仕組みと連携する方法もあります。植樹本数やCO2吸収量を連携先の認定団体から算定データとして取得できるため、レポートに具体的な数字を書きやすいのが特徴です。

「ノベルティ2,000個の売上から植樹費用を拠出し、100本の植樹を実現。連携先団体の算定に基づくCO2吸収量を報告書に明記」というような記載が可能になります。

障がい者雇用事業所との連携ノベルティ

福祉施設・就労継続支援事業所が製作するノベルティへの発注は、「目標8」への貢献として記載できます。単にエコな素材を使うより、社会的なインパクトを示しやすい施策です。

受け取った側の「もらってよかった」という感覚につながりやすく、ブランド好感度の向上にも効果的です。

KPI設定の方法|数字で示すための指標選び

報告書で「成果」を見せるには、KPIの設定が肝心です。「エコな取り組みをしました」で終わらせないために、以下の指標を参考にしてください。

定量的なKPI(数字で見せる)

指標カテゴリ KPI例 測定方法
環境負荷削減 プラスチック使用量削減量(kg) 素材メーカーのデータシート活用
環境負荷削減 CO2排出量削減率(%) LCA計算または認証機関の数値
社会的インパクト 福祉事業所への発注金額(円) 請求書ベース
地域貢献 地域産品採用件数・金額(円) 発注実績
意識変容 SDGsへの関心度変化(社内アンケート) 社内アンケート実施

一点、注意しておきたいのが「最初から全部の指標を追おうとしない」こと。まず1〜2個に絞って確実にデータを取る方が、報告書の精度は上がります。

定性的なKPI(ストーリーで見せる)

数字だけが報告書ではありません。受け取った側の声や事例も、読み手の印象を大きく左右します。

  • ノベルティ受取者へのアンケートコメント
  • 連携した福祉施設・農家のコメント
  • 社内での意識変化(社員インタビュー)

定量と定性を組み合わせると、報告書に厚みが出ます。

報告書への書き方|NG例とOK例で比較

同じ取り組みでも、表現次第で読み手の受け取り方は大きく変わります。

NG例とOK例の比較

項目 NG例 OK例
素材 エコな素材のノベルティを採用しました 再生PET50%配合のエコバッグを2,000個導入。バージンプラスチック使用量を300kg削減(前年比40%減)
地域連携 地域の企業と連携しています ○○県産の間伐材を使用したノベルティを500個発注。地域材利用により輸送CO2を30%削減
社会貢献 社会貢献活動を行いました 就労継続支援B型事業所への発注を年間120万円実施。担当した利用者20名の工賃向上に貢献

NG例の共通点は「何をどれだけやったか」が不明瞭なことです。OK例は数字と対象が明確で、第三者が読んでも検証できる形になっています。

他社施策との差別化ポイント

「うちもエコノベルティを採用している」という企業が増えてきた今、取り組みの中身で差がつく時代になっています。

施策タイプ別の差別化比較

施策タイプ 取り組みやすさ 報告書での説得力 ユニーク度
再生素材ノベルティ ★★★ ★★
フードロス連携 ★★ ★★★ ★★★
福祉事業所連携 ★★ ★★★ ★★★
地域産品採用 ★★ ★★ ★★
カーボンオフセット連携 ★★★ ★★★ ★★

率直に言うと、再生素材は「当たり前」になりつつあります。それだけでは差別化になりません。フードロスや福祉連携など「誰と連携したか」が見えるストーリーを持つ施策が、これからは評価されます。

まとめ|SDGsレポートに強いノベルティ選定の3ステップ

SDGsレポートに記載できるノベルティ施策を整理すると、次の3ステップで進めると動きやすいです。

ステップ1:自社のSDGs方針と一致する施策を選ぶ
報告書全体のテーマと一致していることが大切です。単発の取り組みより、年間を通じた継続的な施策の方が評価されます。

ステップ2:KPIを先に決めてから発注する
後から数字を集めようとしても難しいケースが多いです。発注前にどの指標を記録するか決めておきましょう。

ステップ3:ストーリーと数字をセットで記録する
写真・コメント・実績数値をセットで保存しておくと、報告書作成が格段にラクになります。

ノベルティの選定がCSR・SDGs活動の一部として評価される時代になっています。次の発注のタイミングで、ぜひ一度意識してみてください。

よくある質問

Q1: 小規模なノベルティ発注でもSDGsレポートに書けますか?

A1: はい、規模より「どんな施策か」「どれだけの効果があったか」が重要です。100個の発注でも、福祉事業所への発注や地域産品の採用という施策は報告書に記載できます。小規模から始めて継続する姿勢が評価されることも多いですよ。

Q2: KPIに使う数字はどこから入手すればいいですか?

A2: 素材メーカーや製造会社に「環境負荷データシート」の提供を依頼するのが最初のステップです。再生PET素材であれば削減プラスチック量、植樹連携であればCO2吸収量の目安を提供してもらえるケースがほとんどです。

Q3: サステナビリティ報告書とCSR報告書は別物ですか?

A3: 厳密には異なりますが、実務上は同じ文書として扱われることが多いです。近年はCSR報告書の内容をESG情報として整理し直す動きが主流です。ノベルティ施策はどちらにも記載できます。

Q4: 「エコノベルティ」と「SDGs対応ノベルティ」は違いますか?

A4: エコノベルティは素材・製造プロセスの環境配慮を指すことが多いです。SDGs対応ノベルティはそれに加えて、社会的インパクト(福祉連携・地域貢献など)も含む、より広い概念です。報告書には後者の視点で記載すると説得力が増しますよ。

Q5: ノベルティのSDGs施策を第三者認証する必要はありますか?

A5: 義務ではありません。ただし、FSC認証(木材)やGRS認証(再生素材)などの第三者認証があると、報告書の信頼性が上がります。コストとのバランスを考えて検討するとよいでしょう。

Q6: 年に一度の発注でも継続的な取り組みと言えますか?

A6: 1回だけでは「継続的」とは言いにくいですが、「○年度より開始」という記載で初年度の実績として書くことはできます。翌年も継続することを前提に、初年度実績として丁寧に記載しましょう。

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