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PPAI調査:5,000人データで判明 — ノベルティ「もらっても捨てる」を防ぐ3つの条件とは

「もらったけど使わない」「すぐ捨てた」——ノベルティにまつわるこうしたネガティブな体験は、ブランドイメージの損失に直結します。米国の業界団体PPAIが5,000人超の消費者を対象に実施した「Product Power 2026」調査は、何が人々をノベルティに惹きつけ、何が離反させるのかを数値で明らかにしました。日本のノベルティOEM市場にとっても見逃せないデータです。

目次

PPAIとは?調査の概要

PPAI(Promotional Products Association International)は、米国を拠点とするプロモーション用品業界最大の業界団体です。加盟社数は15,000社以上にのぼり、アパレル・雑貨・テックアクセサリーなど幅広いカテゴリのブランデッドマーチャンダイズを扱うメーカー・ディストリビューターが参加しています。

今回紹介する「Product Power 2026」は、5,000人超の米国消費者を対象にしたオンライン調査で、ブランデッドグッズ(企業ロゴ入り販促品・ノベルティ)に対する消費者の評価・行動・期待を多角的に分析したものです。調査結果はPPAIの公式メディアハブで公開されています。

90%がブランド評価向上 — 数値が示す「ノベルティの力」

調査で最も注目すべき数値は「ブランド認知・評価への影響」です。

  • ブランデッドグッズを受け取った後、90%がそのブランドへの印象が改善したと回答
  • 83%がノベルティを受け取った際に「感謝された」と感じると回答

この数値は、ノベルティが単なるおまけではなく、顧客との感情的なつながりを生む「接触点」として機能していることを示しています。適切に設計されたノベルティは、広告費換算で非常に高いROIを持つマーケティング施策になり得ます。

何が「捨てられないノベルティ」を作るのか

消費者が長期間ノベルティを保持する理由として、調査では「耐久性」と「デザイン」が最上位に挙げられました。

  • 65%が耐久性とデザインを理由に、受け取ったブランドアイテムを6ヶ月以上使い続けると回答

逆に言えば、すぐに壊れる・見た目が安っぽい・デザインが自分のライフスタイルに合わないノベルティは、早期に廃棄されます。市場経済学者のAlok Bhat氏は調査レポートの中で次のように述べています。

「消費者はもっと多くの製品を求めているのではなく、もっと良い製品を求めている(Consumers don’t want more products, they want better ones)。」

この言葉は、企画段階でのコスト最優先思考に警鐘を鳴らしています。数量を絞ってでも、品質・デザインに投資することが「捨てられないノベルティ」への近道です。

サステナブル素材への需要:68%がリサイクル素材を好む

環境意識の高まりは、ノベルティ選びにも明確に影響を与えています。

  • 68%がリサイクル素材または再利用可能な素材のノベルティを好むと回答
  • 49%がブランドの環境への取り組みがそのブランドへの信頼感に影響すると回答

つまり、サステナブル素材の選択は「エコアピール」に留まらず、ブランドの信頼性そのものに関わる要素になっています。ノベルティにリサイクルPET・オーガニックコットン・竹素材などを採用することは、製品の付加価値を高めると同時に、受け取った人のブランド評価を底上げする効果があります。

関連記事:SDGsノベルティ2026|リサイクル・竹素材で差をつける販促術

カテゴリ別データ:ドリンクウェア・アパレル・テックアクセサリー

調査では、カテゴリ別の消費者評価も明らかになっています。

ドリンクウェア(マグカップ・タンブラー等)

  • 73%がブランデッドドリンクウェアを毎日使用
  • 70%が耐久性の高いドリンクウェアを提供するブランドに好感を持つ

毎日の使用頻度が高いドリンクウェアは、ブランドの「日常的な露出」を生み出す最強カテゴリの一つです。

アパレル(Tシャツ・パーカー等)

アパレルは「アイデンティティ」と「帰属意識」を体現するカテゴリとして位置づけられています。着用者が自発的に「このブランドが好き」と表明する行為に繋がるため、コミュニティ形成・ファンマーケティングとの親和性が高いです。

テックアクセサリー(モバイルバッテリー・USBハブ等)

  • 38%がテックアクセサリーを「ブランドの先進性を示す指標」と見なすと回答

IT・SaaS・スタートアップ系企業のブランドイメージ強化には特に有効なカテゴリです。

日本市場への示唆:「モノ起点」から「意味起点」へ

2026年3月9日に福崎氏が指摘したように、日本のノベルティ市場も「モノ起点」から「意味起点」への転換が加速しています。従来の「とにかく配る」発想から、「何を伝えるために、誰に、何を届けるか」という企画設計の思考へ。

また、BtoE(Business to Employee)需要の拡大も無視できません。採用ブランディング・オンボーディングギフト・周年イベント向けグッズとして、従業員向けノベルティの需要が急成長しています。

関連記事:従業員向けノベルティ(BtoE)市場が拡大中

関連記事:2026年ノベルティ市場|「意味起点」への転換が加速

ノベルティOEMが応えるべき新しい期待値

PPAIのデータが示す消費者ニーズを整理すると、2026年のノベルティOEM発注において重要なのは以下の3点です。

消費者ニーズ OEM対応の方向性
耐久性・デザインへの高評価 素材・仕上げ品質の向上、デザイン提案力の強化
サステナブル素材への需要 リサイクルPET・竹・オーガニックコットン対応
カテゴリ別の意味付け 用途・ターゲット・メッセージに合わせた品種選定

「カタログから選ぶ」時代は終わりを告げ、クライアントは「キュレーションとストーリー」を求めています。ノベルティOEMに求められる役割は、モノを作る「製造業者」から、ブランドの意図を形にする「体験設計パートナー」へと変化しています。

ノベルティOEMへのご相談・サンプル請求はお問い合わせフォームからどうぞ。小ロット・オリジナルデザイン・サステナブル素材対応のご相談を承っています。


参考資料
PPAI「Product Power 2026: What Consumers Want Next」
URL: https://www.ppai.org/media-hub/product-power-2026-what-consumers-want-next-2/
調査対象:米国消費者5,000人以上 / 調査主体:PPAI(Promotional Products Association International)

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この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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