2026年4月8日(水)、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館ビルで第73回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー春2026が開幕した。4月10日(金)まで3日間にわたって開催される同展示会は、販促品・企業ギフト・マーケティングを専門とする日本最大規模のB2B見本市だ。
今回のテーマは「革新が販促市場を飛躍させる PartⅡ」。AIの急速な進歩と消費者の価値観の多様化を受け、従来の販促手法が問われる転換期に開催される今回の展示会は、ノベルティOEM業界にとって特に注目度の高い回となっている。
7つのゾーンで構成、推し活とサステナブルが二大トレンドに
今回の展示会場は7つの専門エリアで構成されている。SPツール・インセンティブ、店舗演出・プリント販促、販促支援、広告・イベント商材、食品・飲料品という従来の5エリアに加え、新たに「サステナブル・ノベルティ」集中展示エリアと「推し活グッズコーナー」の2ゾーンが特設された点が今回の大きな特徴だ。
サステナブル・ノベルティエリアでは、再生素材・バイオプラスチック・日本製木材を活用した環境配慮型製品が集中展示される。SDGs対応を訴求したい企業の調達担当者にとって、比較検討の場として機能することが期待される。
一方で注目を集めているのが推し活グッズコーナーだ。エンターテインメント・スポーツ・アニメIPのファン向けグッズは近年、企業ノベルティや販促ツールとの境界線が溶けつつある。展示会で初めて専門コーナーが設置されたことは、この市場の「業界公認化」を象徴する出来事といえる。
大同至高が組み立てチャーム四角タイプを同日発表——推し活×ノベルティOEMの最前線
展示会開幕と同日の2026年4月8日、愛知県名古屋市に本社を置くノベルティOEMメーカー・大同至高株式会社が新商品「組み立てチャーム(四角タイプ)」の発売を発表した。
同製品はPETクリア0.3mm素材の三層構造で、表面・中面・裏面の3箇所にフルカラー印刷が可能。納品サイズはA5(148mm×210mm)で、大ロット1,000個〜からはUVオフセット印刷、小ロット50個〜からはUVインクジェット印刷に対応する。付属のチェキサイズカードによる「着せ替え機能」も特徴的だ。
同社はすでに累計16億円以上の推し活グッズ販売実績を持ち、エンタメ系のOEM/ODM受注に強みを持つ。今回の四角タイプ追加は、既存の円形・ハートタイプに続くラインアップ拡充であり、発注企業が形状でブランドイメージを差別化できる選択肢が広がった。
ノベルティOEM発注担当者が今回の展示会から読み取るべき3つのシグナル
今回のプレミアム・インセンティブショーの構成と出展トレンドは、ノベルティOEMの発注戦略に直結するいくつかの重要なシグナルを含んでいる。
①「推し活」フォーマットがBtoB販促に本格流入
推し活グッズコーナーの新設は単なるトレンドへの便乗ではない。着せ替え可能なチャーム、三層構造の立体的なアクリルグッズ、限定感を演出できる小ロット仕様——これらの要素は、エンタメファン向けグッズとして培われた技術が、企業の採用ノベルティ・周年記念品・ファンミーティンググッズとして転用可能であることを示している。
実際、採用イベントで就活生に配る企業オリジナルキャラクターのアクリルチャームや、VIP顧客向けに送る着せ替え式カードホルダーといった活用例は、すでに複数のOEMメーカーが提案し始めている。「推し活」の設計思想——収集欲・カスタム性・限定感——はそのままロイヤルティ向上施策に転用できる。
②サステナブル素材の「集中展示」は調達コストの交渉機会
サステナブル・ノベルティの専門エリア設置は、環境配慮型製品が「オプション」から「標準品」へと移行しつつあることを示す。ただし重要なのは、この専門エリアを「比較の場」として活用できるかどうかだ。
展示会では複数のメーカーが同じ素材テーマで競合出展するため、価格・品質・納期の比較検討が現地で一度に完結できる。PPAI調査が示すように関税影響でノベルティ調達コストが上昇傾向にある中、国内サプライヤーとのダイレクト接触は調達コスト最適化の有効な手段となる。
③「SPツールコンテスト」と「新商品コンテスト」は市場動向の先行指標
展示会期間中に開催される「SPツールコンテスト」(受賞発表4月9日)と「新商品コンテスト」(4月10日)は、業界内で評価された製品・アイデアを集約したコンテンツだ。受賞作品は翌シーズンの業界スタンダードになりやすく、発注判断の参考材料として有効活用できる。
また、4月9日には「第35回 日本プロモーション企画コンテスト」の表彰式も行われる。優秀事例として発表されるキャンペーン施策は、ノベルティをいかに販促効果に結びつけるかの実践的なヒントになる。
展示会を「情報収集の場」から「仕入れ判断の場」へ
プレミアム・インセンティブショーは年2回(春・秋)開催されており、今回の第73回は特に市場の転換点を示す内容が濃い。ASIの2026年版調査が示す通り、ノベルティ広告はROIでTV・SNSを凌駕するという認識が業界内で広まりつつある中、調達担当者にとって今回の展示会は単なる視察以上の意味を持つ。
ライフエッグ(株式会社オウルテックのグループ会社)が出展する日本製木材を活用した環境配慮型ノベルティや、大同至高の推し活OEMラインナップなど、今春の展示会は「素材×デザイン×小ロット対応」を組み合わせた新世代ノベルティの発注先を探す絶好の機会だ。
また、ヨツバ印刷が1個からのスマホリング受託を開始したように、小ロット・多品種対応を強化するOEMメーカーが増えている。展示会で出会ったサプライヤーに「小ロット発注」「試作品」を直接打診する余地は例年以上に広がっている。
開催概要
| 展示会名 | 第73回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー春2026 |
| 会期 | 2026年4月8日(水)〜10日(金)10:00〜18:00(最終日は17:00まで) |
| 会場 | 東京・池袋 サンシャインシティ文化会館ビル コンベンションセンター |
| 主催 | 株式会社ビジネスガイド社 |
| 入場 | 無料(事前登録制・B2Bのみ) |
| テーマ | 革新が販促市場を飛躍させる PartⅡ |
公式サイト:https://www.pishow.com/73pi/
【出典】
・ビジネスガイド社 プレスリリース(PR TIMES)
・株式会社ライフエッグ 出展プレスリリース(PR TIMES)
・大同至高株式会社 新商品リリース(VALUE PRESS)
