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スヌーピーが東京駅の通路を装飾、二次元コードで足を止める仕掛け

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2026.09.19
・読了目安 4分

スヌーピーが東京駅の通路を装飾、二次元コードで足を止める仕掛け

スヌーピー「PEANUTS I LIKE…」が東京駅一番街の通路を装飾し、壁の二次元コードでスマホ壁紙を配布。動線を販促の場に変える設計を整理した。

スヌーピーで知られるピーナッツが2026年9月18日から10月1日まで、東京駅一番街を舞台にしたシリーズ「PEANUTS I LIKE…」の特別装飾と期間限定ショップを開いている。八重洲地下中央改札からショップのある催事場までの通路を装飾で埋め、壁の二次元コードからスマホ壁紙を配る仕掛けが目を引く。改札から売り場までの動線そのものを販促の場に変えるこの手法は、施設や商業空間で回遊を作りたい担当者の関心を引く。

目次

企画の要点

特別装飾は東京駅八重洲地下中央改札から、期間限定ショップが入るいちばんプラザ催事場までの通路の壁や柱に、ピーナッツの仲間たちが登場する。会期は9月18日から10月1日、営業は10時から20時30分(最終日のみ18時終了)。企画は株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ、ショップ運営は株式会社キデイランドで、大阪梅田のスヌーピータウンショップでも同時開催している。

通路の装飾と壁紙配布で動線を設計する

この企画の中心は、改札から売り場までの通路を装飾で連続させ、その途中に置いた二次元コードでスマホ壁紙を配る点にある。壁紙は日付や時間帯によって異なる5種類が用意され、最終日の10月1日には限定デザインが1種類追加される。日時で中身が変わるため、通りかかった人が別の日にもう一度読み取りに来る動機になりやすい。

通勤や乗り換えで通路を歩く人は本来、売り場を素通りしていく。そこへ装飾と壁紙という無料の接点を挟むことで、ただの通り道を「立ち止まる理由のある場所」へ変えている。壁紙はスマホに残るので、その場を離れた後もブランドとの接触が続く。回遊のきっかけを金券や割引ではなく、持ち帰れるデジタル特典で作っているところに設計の工夫がある。

初日は1会計2個までに絞った

販売初日は対象商品を1会計につき各2個までに制限し、買い物カゴでの取り置きも禁止している。一部の人による買い占めを抑え、より多くの来店客に商品を行き渡らせるための措置とみられる。限定商品を扱う催事では、希少性を煽るほど一部の人にまとめ買いされ、後から来た客が買えずに離れてしまう。初日に点数の上限を設けておけば、その取りこぼしを抑えられる。

お買い上げ特典も用意されているが、金額条件や配布数は公開情報だけでは細部まで確認できず、詳しくは店頭で確かめることになる。限定商品を目当てにした客にとっては、その場に足を運ぶ理由の一つになる。

同じ会期で大阪梅田のショップでも展開している。東京と大阪で同時に走らせれば、告知や商品の準備を一度にまとめられ、SNS上の話題も二拠点分が重なりやすい。地域をまたいだ同時開催は、限られた会期のなかで露出を広げる手立てになる。移動の多い駅という立地と合わせて、通行量そのものを販促に生かす組み立てだ。

通路や柱を売り場に変える動きの広がり

駅ナカや大型商業施設では、通路や柱、階段といった「移動のための空間」を販促に使う動きが広がっている。テナントの床面積には限りがある一方、人が最も多く通るのは売り場ではなく通路だからだ。そこに装飾や二次元コードを置けば、追加の店舗スペースを借りずに接点を増やせる。今回の東京駅の企画は、通路を単なる導線ではなく、売り場へ向かわせる助走区間として使い切っている。

デジタル特典を絡める点にも工夫がある。紙のノベルティは印刷や在庫の負担があるが、スマホ壁紙のようなデータ配布は原価が小さく、日時で中身を差し替えるのも容易だ。持ち帰った特典がスマホに残れば、会期後もブランドが視界に入り続ける。低コストで再訪と長期の接触を同時に狙えるため、施設催事でのデジタル特典はこの先も増えていくとみられる。

施設・商業空間の担当者が持ち帰れる論点

仕掛け今回の打ち手自社への応用
通路装飾改札から売り場まで連続で装飾入口から売り場までの動線を演出でつなぐ
壁紙配布日時で変わる5種+最終日限定再訪の動機になる可変のデジタル特典
購入制限初日1会計各2個まで会期全体へ来店を平準化する上限設定
特典告知細部は店頭で確認させる情報を出し切らず来店理由を残す

動線と館内の接点で送客する発想は、他の商業施設でも見られる。ららぽーと5施設が館内レシートでグッズ特典へ送客した事例や、同じ東京駅でむにゅぐるみが手触りで売り場へ引き込んだ2週間の企画は、通行客を売り場へ振り向ける工夫という点で共通する。フェス前の熱を物販につないだ有楽町マルイのメタルPOP-UPも、来場の勢いを購買へ変える設計として重なる。

まとめ

スヌーピーの東京駅企画は、割引ではなく装飾とデジタル特典で通行客を売り場へ導いている。自社で商業空間の催事を組むなら、入口から売り場までの通路を無駄な移動時間にせず、途中に立ち止まる理由を置けるかを検討したい。壁紙のように持ち帰れて、日時で中身が変わる特典は、再訪の動機づくりとして低コストで試しやすい。

参照元

スヌーピータウンショップ公式(PEANUTS I LIKE… 東京駅一番街) / ソニー・クリエイティブプロダクツ プレスリリース(@Press)

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.19
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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