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世界にひとつのお守りが売る、前橋ウィッチーズ聖地コラボの体験設計

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2026.09.07
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世界にひとつのお守りが売る、前橋ウィッチーズ聖地コラボの体験設計

前橋ウィッチーズ×ぐんまフラワーパークプラスのコラボを販促目線で分解。押し花お守り1,650円の体験、500円クリアファイル、各色24束のブーケなど、体験型ノベルティが物販の受け皿になる座組を読み解く。

群馬・前橋を舞台にしたオリジナルTVアニメ『前橋ウィッチーズ』が、ぐんまフラワーパークプラスと初のコラボを開く。会期は2026年9月12日(土)から10月9日(金)まで。500円のクリアファイルから5,500円の受注ブーケまで品揃えは幅広いが、この座組の芯にあるのは物販ではなく、来園者が自分の手で作る「推し花お守り作り」という体験である。配って終わるノベルティと、その場で作らせるノベルティ。販促担当が押さえておきたい差が、この事例にはっきり出ている。

目次

「推し花お守り作り」1,650円が体験の中心に置かれた

目玉は税込1,650円の「推し花お守り作り」だ。来園者はメンバーのシールと、メンバーカラーに合わせた押し花を選び、自分だけのお守りを組み上げる。5人のメンバーごとに全5種が用意され、色ごとに各色200個の限定枠が敷かれている。受付は9時から16時50分(最終受付16時30分)、所要は約20分、1回あたり4名という小さな単位で回す。

ここで効いているのは、20分・4名という設計だ。短時間で回転し、待ち時間を作りすぎず、それでいて「自分で選んで作った」という手触りが残る。グッズを渡すだけなら数十秒で済むところに、あえて20分という時間を確保している。この時間が、後述する物販とカフェへの動線を生む。

クリアファイル500円とブーケ5,500円、価格を三段に分けた品揃え

コラボ商品は価格帯で役割が分かれている。入口は当園限定の描き下ろしイラストを使ったクリアファイルで、税込500円。手を出しやすい価格が、来園記念の一点目を担う。中間には体験の1,650円、そして上限に週替わりのコラボブーケ(税込5,500円・カードピック付/全5種)が座る。ブーケはオンライン予約の受注販売で、各色24束の限定。カフェ側にも各日50食限定の「ブルーミングセット」(税込2,200円)や、1,000個限定のオリジナルカップ付きドリンク(700円/フロート850円)が並ぶ。

500円・1,650円・2,200円・5,500円と刻むことで、ファンは自分の熱量と財布に合わせて関与の深さを選べる。ご当地の描き下ろしを軸に価格幅で複数の客層を拾う手つきは、キャラクターと土産物を掛け合わせたちいかわ×オリオンビールの池袋駅シーサー土産の設計とも重なる。その土地でしか買えない一点を、価格の階段で用意する考え方だ。

各色200個・24束の限定数が来園の締め切りを作る

お守りは各色200個、ブーケは各色24束。数字を小さく区切ることで、「行けば必ず買える」ではなく「今行かないと欠ける」という状態を作っている。推しのメンバーカラーが売り切れれば、そのファンにとって体験は成立しない。限定数は在庫リスクを抑える守りの数字であると同時に、来園を前倒しさせる攻めの数字でもある。

会期は約4週間と長めだが、限定数と週替わりのブーケが、期間の中に細かい山を作る。長い会期を一本調子で流さず、数量と入れ替えで来園のきっかけを分散させている。

世界にひとつのお守りは、配って終わるノベルティと何が違うのか

販促の現場では、購入者に記念品を配る施策が数多く走る。ただ、渡した瞬間に体験が終わるノベルティは、SNSでの拡散も来店動機も一度きりで途切れやすい。対して、来園者がシールと押し花を選んで組み上げるお守りは、完成物が一人ひとり違う。選ぶ・作る・持ち帰るという工程そのものが、写真を撮りたくなる素材になり、投稿を通じて次の来園者を呼ぶ。

体験そのものが集客の入口になる型は、物販の外側でも起きている。買わない同伴者にも出番を作ったそごう大宮の化石掘り併設POP-UPは、同じ1,650円という価格で「その場でやること」を売った事例だ。グッズを買う気のない付き添いの家族まで巻き込む点に、体験型の強みが出ている。ぐんまフラワーパークプラスのお守り作りも、園内で過ごす時間の使い道として機能し、来園全体の満足度を底上げする。

体験がグッズとカフェの回遊を生む座組

お守り作りに20分を費やした来園者は、その前後で園内を歩く。描き下ろしクリアファイルを手に取り、限定カップのドリンクで一息つき、受注ブーケの現物を確かめる。体験を軸に据えると、単品購入で終わっていた客が、体験→物販→飲食と園内を回るようになる。体験は、それ単体の売上より、周辺消費を引き出す入口として効く。

この構造は、施設側にとって滞在時間の延伸に直結する。花のテーマパークという場に、作る・撮る・味わうという能動的な過ごし方が足されることで、来園の目的が一つ増える。物販を主役にせず、体験を主役に置いたからこそ、周辺のグッズとメニューが受け皿として活きる。

地域施設×アニメ聖地という土台が前橋にあった

『前橋ウィッチーズ』は前橋を舞台にした作品で、街そのものがファンの目的地になっている。そこに地元のフラワーパークが乗ることで、作品の世界観と実在の場所が地続きになる。ファンは作品の舞台を歩き、その延長でお守りを作り、限定グッズを持ち帰る。聖地とグッズと体験が一本の線でつながる。

地域の施設や道の駅がキャラクター企画を取り込む動きは各地で増えている。三重・菰野町では街ガチャin菰野町が4カ月で6,000個を売り、道の駅との特設コラボへ広げた。地元の場所に企画を落とし込み、来訪の理由を作る手法は、アニメ聖地に限らず地域施設の集客の底流になりつつある。前橋の事例は、そこにワークショップの体験を重ねた点で一歩踏み込んでいる。

販促担当が持ち帰れる4つの着眼

この座組から、次の企画に移せる着眼を整理する。

  • 配布物に「作る工程」を足せないか:完成物が一人ひとり違うと、写真と投稿が増え、体験が拡散の素材になる。
  • 体験を物販の主役にせず、入口に置く:体験単体の売上より、前後の回遊で拾う周辺消費を狙う。
  • 価格を三段以上に刻む:入口・中間・上限を用意し、熱量の異なるファンを取りこぼさない。
  • 限定数で締め切りを作る:色や種類ごとに数を区切ると、来園の前倒しと在庫抑制を同時に取れる。

マルシェ2日間と会期4週間、時間で来園の山を作る

会期初日と翌日の9月12日・13日には、ミナモレストランの多目的ホールで前橋ウィッチーズのマルシェが10時から16時に開かれる。長い会期の頭に、2日間だけのイベントを立てて初速を作り、その後は週替わりブーケと限定数で来園を分散させる。短期の山と長期の緩やかな流れを組み合わせる時間設計は、会期の長いコラボを最後まで動かし続けるうえで押さえたい点だ。

よくある質問

推し花お守り作りはいくらで、どう体験するのか

税込1,650円。メンバーのシールとメンバーカラーの押し花を選び、自分だけのお守りを作る体験で、全5種・各色200個の限定。受付は9時から16時50分(最終受付16時30分)、所要は約20分、1回4名で実施される。

コラボの期間はいつからいつまでか

2026年9月12日(土)から10月9日(金)まで。会期初日の9月12日と翌13日には、前橋ウィッチーズのマルシェも10時から16時に開かれる。

コラボブーケはどこで買えるのか

週替わりのコラボブーケ(税込5,500円・カードピック付/全5種)は、オンライン予約による受注販売で、各色24束の限定。会場では500円のクリアファイルや、各日50食限定のブルーミングセット(2,200円)、1,000個限定のドリンク(700円/フロート850円)も販売される。

参照元:
前橋ウィッチーズ×ぐんまフラワーパークプラス コラボ情報(travelspot.jp)
前橋ウィッチーズ 推し花お守り(ぐんまフラワーパークプラス公式)
ぐんまフラワーパークJV プレスリリース(PR TIMES)

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.07
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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