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からぴち×よみうりランド、特典を10店舗に散らす面の販促

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2026.09.07
・読了目安 6分

からぴち×よみうりランド、特典を10店舗に散らす面の販促

カラフルピーチ×よみうりランドが9月4日開幕。グッズ全11種・メニュー全11品を園内10店舗に分散し、購入ごとのランダム特典で回遊を作る面の販促設計を、販促担当向けに読み解く。

ひとつの人気キャラを店頭のポスターやレジ横グッズで見せるだけの施策は、来店の一点で終わりやすい。よみうりランドが2026年9月4日から始めるカラフルピーチとのコラボは、グッズもメニューも特典も園内の複数地点に散らし、来場者が歩いて集める形に組み替えている。販促担当が持ち帰れるのは、特典を1か所に積むのではなく面に配ると回遊が生まれるという設計の勘所だ。

目次

よみうりランドが9月4日から全域をカラフルピーチ一色にする

開催期間は2026年9月4日(金)から9月27日(日)まで。会期中の9月9日・10日・16日・17日は休園日にあたる。単発のポップアップストアではなく、コラボメニュー、オリジナルグッズ、コラボアトラクション、スタンプラリー、ミニゲームを園内に同時展開し、遊園地の体験そのものを題材のキャラクターで覆う構成になっている。物販とゲームは「グッジョバ!!スペース」に集約され、飲食とアトラクションは園の各所に分かれる。来場者は一度の入園で複数の接点を横断することになる。

開幕直後の9月4日から6日までの3日間は整理券による入場制限を敷く。初日集中を捌く運用は、限定グッズの争奪で現場が崩れる事態を避けるための備えだ。

11人組VTuberを園全体に散らした「からぴち遊園地計画」

カラフルピーチ(からぴち)は複数のメンバーで活動するVTuberグループで、ゆあん・どめく・じゃぱぱ・のあ・たっつん・シヴァ・うり・えと・ヒロ・なおきり・もふといった各メンバーが今回のメニューやグッズの単位になっている。メンバー個々にファンが付く構造は、1キャラでは動かない層を横に広げられる強みを持つ。今回のよみうりランドは「日本全国!からぴち遊園地計画」の一環で、同じIPを複数の遊園地に横展開する枠組みの中に置かれている。ひとつの企画をテンプレート化し、施設を替えて反復する動きだ。

VTuberを店頭や施設の各所に立てる販促は、渋谷のポップアップでも起きている。VTuber20人が日替わりで店番を務めたシマエナガの渋谷POP UPは、担当を日ごとに替えることで来店の口実を作り替えていた。今回のよみうりランドはこれを空間軸に置き換え、メンバーを園内の地点に配っている。

メニュー全11品を園内10店舗に振り分けた配置

コラボメニューは全11品で、園内の10店舗に振り分けられる。ゆあんくん特製のピリ辛わんぱくセット、じゃぱぱ特製のじゃぱバーガー、のあ特製のいちごのアイスクレープ、うり特製のカレーラーメン、ヒロ特製のごま担々うどんといった具合に、メンバーごとに1品が紐づく。飲食が1か所のフードコートに固まっていれば来場者はそこで完結してしまうが、10店舗に分けたことで、推しのメニューを目当てにした移動が園内に発生する。

グッズは全11種。物販はグッジョバ!!スペースに集約し、1会計で選べる商品は5個まで、ランダム商品は30個までと上限を設ける。メニュー側もじゃぱバーガーは2点まで、他は各3点までと点数を絞る。買い占めを抑える制限は、限定品の行き渡りと現場の秩序を同時に守る役割を果たす。

購入1品ごとのランダムコースターが再来店の動機になる

コラボメニューを1品購入するごとに、ランダムのオリジナルコースター1枚が付く。絵柄は全11種で、選ぶことはできない。狙いのメンバーが出るかどうかが引くまで分からない設計は、1品で終わらせず「もう1品」を後押しする。飲食が10店舗に散っているため、集めようとする来場者は自然に園内を歩き回る。特典を来店単位で1つ配るのではなく、購入単位で配りながらランダム性を重ねた点が、この企画の回遊エンジンになっている。

ランダム配布そのものは店頭販促でも広く使われる手だが、飲食が分散している遊園地では効き方が変わる。1枚引くたびに次の店舗が視界に入り、移動が積み上がる。景品を1か所で配り切らずに歩かせる発想は、梅田スカイビルが景品を配らずに回遊させた重ね捺しスタンプとも通じる。捺す地点を分ければ、特典が導線そのものになる。

400円のスタンプラリーと770円のもも釣りが歩数を作る

回遊を後押しする仕掛けとして、税込400円の台紙で参加するスタンプラリーが用意される。園内を巡って捺印を集める形式で、飲食やグッズの購入とは別の軸で移動を生む。台紙の転売目的の購入は禁止されている。

ミニゲームの「もも釣り」は1回税込770円。景品はA4クリアポスター全11種、A3タペストリー、アクリルフォトフレームとカードのセットで、こちらも数を集める余地がある。飲食・物販・スタンプラリー・ミニゲームと、性質の違う接点を並べることで、来場者ごとに異なる回り方が生まれる。滞在時間が延びれば園内での消費機会も増える。

4アトラクションのオリジナルボイスが体験を園内に広げる

コラボはグッズと飲食にとどまらない。バンデット、スピンランウェイ、ミルキーウェイ、スイーツカップの4アトラクションで、期間中はカラフルピーチのオリジナルボイスと楽曲が流れる。ミルキーウェイは会期中スプラッシュバージョンとなり、大量の水しぶきを出す演出に切り替わる。乗り物という既存の資産にIPの音を重ねるだけで、追加のハコを建てずに接点を増やせる。買う・食べる・遊ぶが園内の別々の場所で起きるため、来場者は目的地を複数持って動くことになる。

物販をグッジョバ!!スペースに集約した理由

飲食とアトラクションを分散させる一方で、物販とミニゲームはグッジョバ!!スペースに集めている。分散と集約を使い分けた形だ。限定グッズは在庫管理と混雑対応の負荷が高く、拠点を絞れば整理券運用や点数制限を効かせやすい。回遊させたい接点(飲食・アトラクション)は面に散らし、統制が要る接点(物販)は一点に寄せる。この配分は、面の回遊と現場運用の両立をどう取るかという問いへの、ひとつの答えになっている。施設まるごとをIPで染める大型コラボの運用は、USJが伊藤潤二『富江』とパーク全体で組んだ事例でも、体験を層で分けて設計していた。

特典分散が生む「面の回遊」を販促に持ち帰る

今回の設計から抽出できる原則は3つに整理できる。第一に、特典を1か所に積まず、地点を分けて配ること。飲食を10店舗に散らし、購入ごとにランダム特典を付けたことで、集める行為がそのまま移動になった。第二に、来店単位ではなく購入単位で特典を刻むこと。1品ごとの配布は「あと1つ」を引き出し、点数制限で歯止めをかけている。第三に、分散と集約を目的で使い分けること。歩かせたい接点は面に、統制したい接点は点に置く。

この3点は遊園地に固有の話ではない。複数フロアの商業施設、複数棚を持つ小売、複数会場のイベントなど、来場者に動いてほしい空間であれば移し替えられる。

ノベルティ企画で面の回遊を再現する手順

販促の現場でこの構造を再現するなら、順序は組み立てやすい。まず配布物を複数種類のノベルティに割り、絵柄やデザインを来場者が集めたくなる単位でそろえる。次に、その配布地点を売り場や会場の離れた位置に置き、1か所で完結しない導線を引く。さらに購入や体験の1回ごとに1つ渡すルールにして、ランダム性か点数制限を添える。最後に、集めた数に応じた上位特典を1か所に用意し、回遊の終着点を作る。

コースター、クリアポスター、ステッカー、アクリルスタンドといった小型のノベルティは、種類を増やして分散配布する用途に向く。デザインの単位を何にするか、何個で上位特典に届かせるか、どの地点に何を置くかを詰める段階で、企画の回遊力が決まる。IPを1点で見せて終わらせるか、面に散らして歩かせるかは、配布物の設計で変えられる。

参照元
カラフルピーチ × よみうりランド 9月4日より遊園地コラボ開催!(コラボカフェ.com)
よみうりランド|日本全国!からぴち遊園地計画

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.07
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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