MENU

ファミマ、生カヌレを核にスイーツ全品50円引きで再来店を作る

トップ業界ニュース業界ニュース
業界ニュース
2026.09.13
・読了目安 6分

ファミマ、生カヌレを核にスイーツ全品50円引きで再来店を作る

ファミマが累計940万食の生カヌレを再投入し、ファミマルスイーツ全品に50円引きレシートクーポンを重ねた。核商品から棚全体へ送客する組み立てを販促担当向けに考察する。

ファミリーマートが、2022年5月から翌年4月にかけて累計940万食を売った「生カヌレケーキ」を、「生カヌレスティックケーキ」として9月8日に再投入した。あわせて「ファミマルスイーツ」の対象商品を1品買うごとに50円引きのレシートクーポンを発券する施策を重ねている。単品のヒットを話題の入り口にしつつ、割引はスイーツ棚の全体へ広げる構えだ。店頭の一品をどう集客の核に育て、そこから隣の商品へ客を動かすのか。販促やイベント企画に携わる担当者にとって、来店動機の組み立て方を点検する材料になる。

目次

ファミマが生カヌレを核にスイーツ全品へ50円引きを重ねた

創立45周年のファミリーマートは、過去のヒット商品を一度きりの復刻で終わらせず、形を変えて棚へ戻した。同時に走る割引は単品ではなくカテゴリー全体にかかる。ヒット商品の記憶を使って来店を促し、店内では別のスイーツにも手が伸びるよう導線を組んでいる。

何が新発売されたのか

新商品「生カヌレスティックケーキ」は、くちどけのよいホイップクリームをカヌレ生地で挟んだサンド型のスティック菓子だ。カヌレ特有の「外はカリッ、中はむちっ」とした食感を、一口目から最後まで均一に楽しめるとリリースは説明する。価格は221円(税込238円)。9月8日から沖縄県を除く全国の約16,100店で並ぶ。母体となった生カヌレケーキは2022年5月から2023年4月26日までに累計940万食を積み上げた実績を持ち、その数字がそのまま今回の訴求文句になっている。

50円引きレシートクーポンの中身

割引の対象は「ファミマルスイーツ」のマークが付いた商品全般で、1品購入ごとにレジで50円引きのレシートクーポンが発券される仕組みだ。発券期間は9月8日から21日まで、クーポンの利用期間は9月8日午前7時から28日までと、利用できる期間のほうが1週間長く設定されている。他のセール・割引券・引換券・回数券との併用はできない。

なぜヒット商品を「核」に据えるのか

販促の入り口には、客が足を止める理由がいる。ゼロから認知を作るより、すでに記憶に残るヒットを呼び戻すほうが早い。940万食という数字は、味を保証する第三者評価に近い働きをする。

940万食という実績が来店動機になる

累計販売数は、買う前の客にとって「多くの人が選んだ」という安心材料になる。新商品は形状を変えているため物珍しさもあり、既存ファンには再会の理由を、新規客には話題性を同時に差し出せる。過去の成功を数字で語り直すやり方は、物品特典の企画でも応用が利く。ファミマが45周年に合わせてご当地ソックスを600円で「売った」ファミマ45周年、ご当地ソックスを600円で「売った」販促の狙いは、無料配布ではなく購入させる特典で来店の質を上げた例で、今回の生カヌレ再投入と同じく「実績と記念文脈を売り物に変える」発想が下敷きにある。

生カヌレ1品ではなくスイーツ全体を割引にした理由

もし50円引きを生カヌレ1品だけに絞れば、値引き分は核商品の販売に消えてしまう。対象を「ファミマルスイーツ」全体に広げたことで、核に引かれて来店した客が、プリンや焼き菓子など隣の商品にも割引を使える。入り口は一品、出口は棚全体という組み立てだ。菓子2個で缶ミラーが手に入る菓子2個で缶ミラー1個、ファミマがエスターバニーで束ね買いを作るが「複数買い」を条件に客単価を押し上げたのに対し、今回は割引を横に広げて「ついで買い」を誘う。同じファミマでも、束ねるか広げるかで狙う数字が違う点は見比べる価値がある。

レシートクーポンはどう次の来店を作るのか

今回の割引はその場で値引きするクーポンではなく、買い物のあとにレジから出てくるレシートクーポンだ。この一手間が、一度の来店を次の来店に結びつける。

利用期間を発券より1週間長くした効果

発券は9月8日から21日まで、利用は28日まで。利用できる窓を発券より1週間長く取ることで、クーポンを受け取った客が後日また店に戻る余地を残している。手に入れた50円引きを無駄にしたくない心理が、二度目の来店を後押しする。特典を配る日と使える日をずらす発想は、配布タイミングを店ごとに分けたルックチョコ3個でACEesステッカー、配布日をずらすファミマとセブンとも通じる。特典を一気に消化させず、時間軸に沿って来店を分散させる手筋だ。

受け取り条件は対象スイーツを買うことだけ

割引を受ける条件は、対象スイーツを1品購入することだけだ。買えばレジで紙のレシートクーポンが発券され、手元に残る。特典を受け取る間口を購入という一点に絞ると、来店した客がそのまま対象になり、買い物のついでに次回分の割引が積み上がる。記念セールで客層の裾野を広げたい局面では、受け取りの条件を増やしすぎない組み方が効く。

販促担当が自社に移せる二段構え

コンビニ大手の一施策だが、骨格は物品ノベルティやイベント特典にそのまま移せる。核をひとつ立て、そこから波及を作るという二段構えだ。

物品ノベルティにも移せる「核+波及」

限定グッズや記念ノベルティを企画するとき、目玉を一点に絞って集客し、来店客に別ラインの商品や割引を差し出す組み方は、コンビニに限らず店舗販促の共通言語になる。目玉だけを厚くすると在庫と原価が重くなるが、目玉は薄く、波及で回収するなら特典の組み立ての自由度が上がる。核の話題性と、波及先の品揃えの厚みを、企画の初期に一緒に検討しておきたい。

特典のタイミングを分ける

発券と利用の期間をずらす、配布日を分けるといった時間の使い方は、来店を一日に集中させず、会期全体へならす効果がある。イベントや展示会でも、来場当日に使える特典と後日使える特典を分けておくと、再訪や後追いの問い合わせにつなげやすい。特典は「渡して終わり」ではなく、「次にいつ来てもらうか」まで含めて組むと効きが変わる。

生カヌレ再投入と50円引きの要点一覧

項目 内容
新商品 生カヌレスティックケーキ(221円/税込238円)
発売日・地域 9月8日/沖縄県を除く全国 約16,100店
母体商品の実績 生カヌレケーキ 累計940万食(2022年5月〜2023年4月26日)
割引の対象 「ファミマルスイーツ」対象商品を1品購入ごとに50円引きレシートクーポン発券
発券期間 9月8日〜9月21日
利用期間 9月8日 午前7時〜9月28日
条件 他のセール・割引券・引換券・回数券との併用不可
企業文脈 ファミリーマート創立45周年

販促担当が明日試せる一手

自社の商品やサービスにも、生カヌレのような「数字で語れる実績」が眠っていないか棚卸ししてみるとよい。過去によく売れた品、リピートの多いメニュー、問い合わせの多い相談。その一点を来店や来場の核に据え、周辺の商品や割引を波及先として並べる。あわせて、特典を「その場で使う」ものと「次回使う」ものに分けておけば、一度の接点を二度目へ延ばせる。まずは手持ちの実績データから核になり得る一品を一つ選び、その隣に何を差し出すかを紙に書き出すところから始めたい。

参照元

製品カタログ・価格表は資料にまとまっています
全製品カタログ+ロット別価格表を無料でダウンロード。
資料を見る
編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.13
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

目次

まずはお気軽にお問い合わせください

ノベルティの窓口について

会社概要資料はこちら

資料をダウンロード
事業連携・商品について

お問い合わせ

お問い合わせはこちら
取り扱い商品のリストはこちら