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セブン×ブルーロック、3・5・14スタンプで来店14日を積む懸賞設計

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2026.08.11
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セブン×ブルーロック、3・5・14スタンプで来店14日を積む懸賞設計

セブン-イレブン×ブルーロックのアプリスタンプラリー(2026年8/4〜8/17)を販促目線で分解。税抜100円=1スタンプ、3・5・14個の三段閾値が来店頻度をどう積み上げるかを読み解く。

セブン-イレブン・ジャパンが、人気サッカー漫画『ブルーロック』とのアプリ限定スタンプラリーを2026年8月4日(火)から8月17日(月)まで実施している。仕組みはシンプルで、セブン-イレブンアプリの会員コードを提示し、税抜100円以上の買い物をするとスタンプが1個たまる。集めたスタンプが3個・5個・14個に達すると、それぞれ景品抽選に参加できる。金額のハードルは低いのに、景品を狙うほど何度も店に足を運ぶ設計になっている点が、販促担当にとって読みどころだ。IP(知的財産)を使った来店促進を自社で企画するときの参考として、この三段構えの閾値をほどいてみる。

目次

14日間で税抜100円、景品は3・5・14個の三段

まず事実を押さえる。主催はセブン-イレブン・ジャパン、対象はセブン-イレブンアプリの会員だ。買い物のたびに会員コードを提示し、税抜100円以上でスタンプ1個。ただし「1店舗につき1日1回まで」という条件が付く。同じ店で1日に何度買ってもスタンプは1個止まりで、抽選そのものはアプリ内のクレーンゲーム型の画面を操作して景品を引く方式になっている。

スタンプ数 景品 当選人数
3個 オリジナル ランダムブロマイド(全6種) 5,000名
5個 オリジナル ジオラマアクリルスタンド(全1種) 60名
14個 オリジナル 特大アクリルスタンド 約55cm(全6種から選択) 30名
出典:セブン-イレブン・ジャパン発表(2026年8月)。当選は合計5,090名。特大アクリルスタンドの発送は2026年11月下旬以降を予定。

キャンペーン期間は8月4日から8月17日までの14日間。抽選への応募自体は8月20日(木)まで受け付ける。1回あたりの金額基準が税抜100円というのは、おにぎり1個やペットボトル飲料でも軽く超える水準だ。つまりこの企画は、客単価を引き上げる仕掛けではなく、来店の回数そのものを増やす仕掛けとして組まれている。

金額100円より効く「1店舗1日1回」の頻度ハードル

最上位の特大アクリルスタンドに応募するには14個のスタンプがいる。ここで効いてくるのが「1店舗につき1日1回まで」という条件だ。同じ店を使い続ける限り、スタンプは1日1個ずつしか積み上がらない。14個をためるには、実質14回の来店日が必要になる。キャンペーン期間はちょうど14日間なので、上位景品を狙う人はほぼ皆勤で通うことになる。

金額のハードルを税抜100円まで下げておきながら、頻度のハードルを期間いっぱいに引き上げる。この非対称が設計の芯だ。「今日は買うものがない」という日でも、100円のガムやコーヒー1杯でスタンプは埋まる。買う理由が薄い日ほど、スタンプを切らしたくない心理が来店を後押しする。1回の大量購入では枠が埋まらないため、まとめ買いに逃がさず日々の来店に変換している。

厳密には条件は「1店舗につき」なので、別の店舗を回れば1日に複数個ためる余地はある。それでも標準的な使い方では1日1個ペースで、14日間の連続来店が事実上の前提になる。1個や3個で降りるライトな参加者と、14個まで走りきる参加者とで、来店回数の差がそのまま設計されている。

5,000/60/30――当選枠が描く客層の階段

三段の閾値は、当選枠の数と組み合わせて見ると意味がはっきりする。3個で応募できるブロマイドは5,000名分と枠が広い。5個のジオラマアクリルスタンドは60名、14個の特大アクリルスタンドは30名と、上に行くほど狭き門になる。手に入りやすい報酬を入口に置き、希少な報酬を頂点に置く階段状の配分だ。

この配分は、参加者の温度差をそのまま報酬設計に写している。ふらっと寄ってブロマイドだけ狙う層、シリーズを追って5個まで積む層、期間中ずっと通って特大アクスタを本気で狙うコア層。三つの層に別々のゴールを用意することで、離脱しそうな地点ごとに「あと少し」の動機を差し込んでいる。3個で終わりにしようとしていた人に、5個の景品が見えている状態をつくるわけだ。

気をつけたいのは、これがいずれも抽選である点だ。14個そろえても特大アクリルスタンドが確実に届くわけではなく、30名の枠を賭けた抽選への参加権が手に入る。景品が確定ではなく抽選である場合、企画側から見れば景品原資を出す相手が当選者だけに絞られ、費用対効果を読みやすくなる。日本では景品を伴う販促は景品表示法の懸賞規制の対象になり、購入を条件にした一般懸賞では景品額に上限が定められている。抽選方式は、上限の枠内で豪華な景品を用意するための現実的な選び方でもある。

アプリ会員コードの提示が生む購買データ

この企画がスタンプカードの紙運用と決定的に違うのは、会員コードの提示を通じてすべてが購買データに紐づく点だ。誰が、いつ、どの店で、何を買ってスタンプをためたかがアプリ会員のIDと結びつく。『ブルーロック』のファンという興味の入口から来店した人が、キャンペーン中に実際は何を買っていたのか、期間が終わったあとも来店が続くのかを、店側は数字で追える。

IPコラボの費用は決して安くないが、集まるのが「作品ファンの14日間の購買履歴」だと考えると、販促費だけでは測れない価値がついてくる。次にどのIPと組むか、どの時間帯にどんな併売が起きたか、といった判断材料が残る。来店を入口に顧客体験を段階で設計する発想は、業種を問わず応用が利く。自動車ディーラーが試乗特典から成約、車検リマインドまでをつなぐ来店から成約までを段階で設計する考え方とも、根っこは同じだ。

自社の販促に落とすときの勘所

この企画を自社向けに読み替えるなら、押さえどころは三つに整理できる。ひとつ目は、金額基準を低く、頻度基準を高くする配分。単価を追うのか回数を追うのかを最初に決め、狙う指標に合わせて閾値を置く。ふたつ目は、報酬を一段ではなく複数段にして、離脱しそうな地点の直前に次のゴールを見せること。三つ目は、景品を抽選にして原資を当選者に絞りつつ、法規制の枠内で景品の魅力を最大化すること。IPを借りるかどうかにかかわらず、閾値と報酬の設計そのものは持ち帰れる。全体の組み立てに迷うときは、プロモーション全体の企画設計の手順に沿って、目的から逆算して閾値を置くと崩れにくい。

ブルーロックのスタンプラリーは8月17日で買い物受付を終え、抽選応募は8月20日まで、特大アクリルスタンドの発送は11月下旬以降にずれ込む。景品が手元に届くころには夏の来店データがひと通り出そろい、次のIP選びの材料になっている。短期の来店を、その先の設計に使うところまで含めて、ひとつの企画になっている。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.08.11
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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