企画・イベント運営の株式会社ゼロプレイスが、第30回「人形のまち岩槻 朝顔市」で、朝顔を買った人だけが回せる体験型ガチャを実施した。購入者特典として用意した景品175個が、開始から約1時間で終了したという。ノベルティを「渡す」のではなく「引く体験」に変え、その場の楽しさごと配ったのが今回の企画だ。地域イベントや店頭で販促を組む担当者にとって、配布そのものを体験へ変える発想が具体的に読み取れる。
施策の概要
今回の企画は、地域の伝統行事に体験型のガチャを掛け合わせたものだ。要点は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施主体 | 株式会社ゼロプレイス |
| 実施イベント | 第30回「人形のまち岩槻 朝顔市」 |
| 施策内容 | 朝顔購入者限定の体験型ガチャ |
| 景品総数 | 175個 |
| 終了までの時間 | 開始から約1時間 |
| 参加費 | 無料(購入者特典) |
ガチャを「購入者だけの体験」にした仕組み
ガチャを回せるのは、会場で朝顔を買った人に限られた。購入という行動と、ガチャを引く体験を直結させることで、特典が来場者全員へ薄く広がるのを避け、実際に買った人へ集中させている。回すという動作そのものが場を盛り上げるため、単に景品を手渡すよりも、その場の熱量を上げながら購買のお礼を返せる構成だ。ガチャの前に人だかりができれば、それ自体が周囲の来場者を呼び込む看板の役目も果たす。
地域にちなんだ景品で文脈をそろえる
ガチャの中身には、さいたま市のPRキャラクター「つなが竜ヌゥ」のグッズや、地域にゆかりのあるアイテムが用意された。全国どこでも同じ汎用品ではなく、開催地に結びついた景品をそろえたことで、朝顔市という土地の行事とノベルティのトーンが合っている。もらった側にとっても、その場所ならではの記念として手元に残りやすい。地域キャラクターのグッズは、来場者が地元への親しみを持つきっかけにもなり、イベント主催者と出展者の双方にとって配りやすい題材だ。汎用のノベルティを持ち込むより、その土地の文脈に寄せた景品の方が、行事全体の雰囲気となじみやすい。
175個が約1時間で終了した意味
用意した175個の景品は、開始から約1時間でなくなったという。数量を絞った先着・数量限定の設計は、「今引かないとなくなる」という空気を作り、来場直後の購買とガチャ参加を前倒しで集める。景品が早くはけること自体が会場のにぎわいの合図になり、まだ買っていない来場者の関心も引き寄せる。1日限りの朝顔市に175個という規模は、長い時間をかけて配るより、短時間で引ききって話題を一気に立てる方へ振った設定と読める。
担当者が自社に応用するなら
ノベルティを体験に変える発想は、地域イベントに限らず店頭やポップアップでも使える。押さえておきたい観点は次の3つだ。
- ガチャや抽選など「引く動作」を挟み、配布そのものを体験のイベントに変える
- 参加条件を購入者に限り、特典を薄く配らず実際に買った人へ集中させる
- 景品を開催地やブランドの文脈にそろえ、汎用品ではない記念性を持たせる
ノベルティ・販促業界での位置づけ
モノを手渡すだけでなく、引く・選ぶといった体験ごと届ける組み立ては、意味や体験を起点にノベルティを設計する流れと重なる(意味起点のノベルティトレンド)。配布物そのものの選び方については、市場でどんなアイテムが動いているかを押さえておくと外しにくい(プロモアイテムのトレンドレポート)。専用の大がかりな装置を用意しなくても、ガチャという手軽な仕掛けで購買と盛り上がりを同時に作れる点が扱いやすい。
まとめ
ゼロプレイスの岩槻朝顔市での取り組みは、朝顔を買った人だけが回せる体験型ガチャに地域ゆかりの景品を組み合わせ、175個を約1時間で配りきった。ノベルティを手渡す代わりに引く体験へ変えたことで、購入のお礼と会場のにぎわいを一度に生み出している。
参考
最終更新:2026.07.21
