キャラクターを人形やぬいぐるみで売る発想から離れ、保冷バッグやパスケース、パジャマといった毎日手に取る道具にキャラを載せる。サンエックスのリラックマとしまむらグループのアベイルが2026年9月5日に投入する日用品25種は、その割り切りがはっきり出た品揃えになっている。低単価の実用品を多点そろえ、棚を面で埋めて一人あたりの買い物点数を押し上げる。販促や物販に関わる立場から見ると、単価やキャラ以上に「点数の作り方」が読みどころになる。
リラックマ×アベイルが9月5日に日用品25種を並べる
発売は2026年9月5日。アベイルの店舗に加え、オンラインは同日正午から販売が始まる。手がけるのはしまむらグループのカジュアル業態アベイルで、キャラクターはサンエックスのリラックマが務める。トートやパスケース、保冷バッグ、ルームウェアまで、生活のなかで実際に使う品が中心に据えられている。
ラインナップは全25種。ぬいぐるみ一辺倒ではなく、通勤や買い物、部屋着といった具体的な使用シーンに沿って品目が割り振られている点が、この企画の骨格になっている。
25SKUはバッグ・保冷・チャーム・ルームウェアの4カテゴリに割れる
25種は4つのカテゴリに分かれる。持ち歩き用のバッグ・ポーチ類が7種、夏場に効く保冷アイテムが5種、鞄や鍵につけるチャーム・雑貨が9種、そして部屋で使うルームウェアが4種という内訳だ。
- バッグ・ポーチ 7種 … トートバッグ、ショッピングバッグ、バニティポーチ、巾着(大・中)、フェイス型巾着、がま口財布
- 保冷 5種 … 保冷ショッピングバッグ、保冷ショルダー、保冷ミニトート、保冷巾着、ボトルホルダー
- チャーム・雑貨 9種 … リール付パスケース、キーケース、ポーチチャーム、ストラップ、バッグチャーム、ファスナーチャーム2個組、マルチクリップ2個組、シュシュチャーム、ヘアクリップ
- ルームウェア 4種 … ルームトップス・ショートパンツのセット、パジャマ、ルームベスト、ルームスリッパ
チャーム・雑貨が9種と最も厚い。ここには2個組の小物も含まれ、単体では手が伸びにくい価格の品を組で見せて、ついで買いの入口を増やしている。
価格は770円から3,300円に収まる
価格帯は770円から3,300円。ヘアクリップと中サイズ巾着が770円で下限を作り、ルームウェアの上着系とショルダー保冷が3,300円で上限を締める。価格は770円からで、小物は千円前後の低価格帯に品数を寄せている。
下の帯を厚くしたのは、1点あたりのハードルを下げて2点3点と買わせるためだ。990円の小物なら「もうひとつ」の心理的な負担が小さい。高単価のパジャマやルームベストを目当てに来た客にも、レジ前で990円のチャームを足す余地が残る。値付けそのものが多点買いへの導線になっている。
8月8日の第1弾に続く第2弾を9月5日に投入
リラックマとアベイルの組み合わせは今回が初めてではない。2026年8月8日にはTシャツやミニタオル、収納ボックスなどアパレル寄りの第1弾が出ており、9月5日の日用品25種はその続きにあたる。同じキャラで夏物から秋の生活雑貨へと品目を入れ替え、月をまたいで棚を更新していく流れだ。
一度のコラボで売り切るのではなく、テーマを変えて波状に投入すると、来店の理由を短い周期で作り直せる。第1弾でリラックマ目当てに動いた客が、第2弾でまた足を運ぶ。量販ブランドが同一IPを複数回に分けて回すのは、この再来店を狙った設計になっている。
実用日用品にIPを載せると購入動機が重なる
保冷バッグやパスケース、パジャマは、キャラがなくても生活に必要な品だ。そこにリラックマを載せると、購入の動機が二重になる。「保冷バッグが欲しかった」という実需と、「リラックマだから」という指名買いが同じ商品に同居する。
飾って終わりのグッズと違い、実用品は使ううちに買い替えや買い足しが起きる。使用シーンが明確なぶん、贈り物としても選びやすい。キャラを鑑賞対象から生活の道具へ移すと、需要の裾野がコレクター層の外へ広がる。物販の観点では、この「使う理由がついている」ことが在庫消化の速さに効く。
多SKUで棚を面で埋め、多点買いへ導く
25という品数は、棚を面で埋めるための数だ。1種や2種では棚の一角にとどまるが、25種そろえば売り場そのものがリラックマ一色になる。来店客はまず面積で気づき、近づいて個々の品を見る。この「面で見せて点で選ばせる」流れが、多点買いを生む土台になる。
カテゴリを4つに割ったのも、客の滞在時間を延ばす狙いがある。バッグを見た客が保冷に流れ、レジ前でチャームを足す。品目間の回遊を設計すると、1人が触れる商品の数が増え、そのぶんカゴに入る点数も積み上がる。
2個組・小物で「あと1点」を作る
ファスナーチャームやマルチクリップを2個組で990円に置いたのは、単価を保ちながら物量感を出す工夫だ。組で見せると1点あたりの割安感が生まれ、迷っている客の背中を押す。低単価の小物を売り場の要所に散らすことで、目当ての1点に「あと1点」を重ねさせる。
低単価×多点で客単価を積む設計は他コラボと共通する
1点の単価は低く、しかし品数と点数で売上を作る。この構造は、直近のプチプラ量販コラボに共通して見える。回転寿司のスシローがハローキティのマスコットを大量に用意し、1皿ごとの体験に小物を重ねて客単価を押し上げた事例は、スシロー×キティ第2弾のマスコット施策として整理できる。低単価の小物を数でぶつけ、来店1回あたりの支払いを積む発想は、アベイルの25種と同じ土俵にある。
プチプラ文具でも同じ動きがある。220円のハイマッキーをサンリオ8色でそろえ、購入点数そのものを積ませた設計はハイマッキー×サンリオのポップアップに詳しい。単価を上げずに色数・種類数で点数を稼ぐやり方は、リラックマ雑貨の990円帯を厚くした判断と重なる。
ルームウェアまで含めて生活全体を束ねる型も、量販IPコラボの流れに沿う。寝具や部屋着まで一気にそろえたしまむら×キングダムハーツの量販IPコラボは、同じグループが生活領域を面で押さえた先行例だ。アベイルのパジャマ・ルームベスト・スリッパの4種は、この「生活まるごと」の縮小版として読める。
販促担当が転用するなら、使う場面から品目を割る
この企画を自社の販促に写すとき、出発点はキャラ選びではなく品目の割り方にある。まず顧客が毎日使う場面を書き出し、そこに載せられる実用品を並べる。通勤の鞄、買い物の保冷、部屋でのくつろぎ——場面ごとに1品を置けば、キャラの有無に関わらず買う理由が先に立つ。
そのうえで価格の下限を厚くする。目玉商品を高単価で1つ作るより、990円前後の小物を数種そろえたほうが、レジ前の「あと1点」が積みやすい。2個組や色違いで種類数を水増しすれば、単価を上げずに棚の物量感を保てる。
販促物やノベルティの企画でも同じ手が効く。1種の豪華な景品より、使う場面に沿った低単価の実用品を複数用意したほうが、受け取る側の生活に入り込み、配布後も手元に残る。面で見せて点で選ばせる——アベイルの25種が示すのは、単価の高さではなく点数の設計で売上を作る道筋だ。
よくある質問
リラックマ×アベイルの日用品はいつから買えますか。
2026年9月5日発売です。アベイル店舗に加え、オンラインは同日正午から販売が始まります。
全部で何種類、どんなカテゴリがありますか。
全25種です。バッグ・ポーチ7種、保冷5種、チャーム・雑貨9種、ルームウェア4種の4カテゴリに分かれます。
価格帯はどのくらいですか。
770円から3,300円です。中心はチャーム類の990円前後で、低単価の品を厚くそろえています。
8月に出たリラックマ×アベイルとは別の商品ですか。
別ラインです。2026年8月8日にTシャツやミニタオルなどの第1弾が出ており、9月5日の日用品25種は続く第2弾にあたります。
参照元:
リラックマ × アベイル 9月5日より全25種のグッズが登場!(コラボカフェ)
リラックマ × アベイル 8月8日よりTシャツや生活雑貨など登場!(コラボカフェ)
最終更新:2026.09.07
