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パトレイバーEZY、エポス会員3,000円で全6種ステッカーを配る設計

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2026.08.13
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パトレイバーEZY、エポス会員3,000円で全6種ステッカーを配る設計

新宿マルイで開催中のパトレイバーEZYポップアップ。エポスカード会員は3,000円で1枚、新規入会で全6種コンプリート。購入閾値とカード会員化をつなぐ特典設計を販促目線で読み解く。

アニメIPのポップアップと、商業施設の自社クレジットカード。この二つを一枚のステッカーで結び付けたのが、新宿マルイ アネックスで開催中の『機動警察パトレイバー EZY File 2』公開記念POP-UP SHOPだ。エポスカード会員が税込3,000円以上買うと特製ステッカーが1枚もらえ、その場で新規入会すれば全6種のコンプリートセットが手に入る。ファンの収集欲を入り口に、購入額の底上げとカード会員化までを一本の線でつないだ特典設計になっている。販促・イベント担当の視点で、この仕組みを分解してみる。

目次

新宿マルイで8月16日まで、エポス会員は3,000円で「でふぉるメカステッカー」がもらえる

主催は劇場アニメの企画・製作を手がける株式会社ジェンコ。会場は新宿マルイ アネックス 6F カレンダリウム5で、会期は2026年8月7日(金)から8月16日(日)まで。営業時間は平日11:00〜19:30、土・日・祝は10:30〜19:30と、マルイ本体の営業に合わせている。映画『機動警察パトレイバー EZY File 2』は8月14日(金)から劇場公開で、公開日をまたぐ会期の組み方だ。

特典の中身は二段構えになっている。エポスカード会員が税込3,000円以上を購入すると、「特製ステッカー(全6種)」からランダムで1枚。この特製ステッカーは「でふぉるメカステッカー」で、作品に登場するメカをデフォルメした絵柄だ。もう一つが、会期中に会場でエポスカードに新規入会した人への「特製ステッカー(全6種)コンプリートセット」のプレゼント。物販ではEZYの新作グッズに加え、「寿司屋の後藤」シリーズなど旧作グッズも並ぶ。以下、金額・条件・配布物はジェンコの公式リリースで確認できた範囲に絞っている。

項目 内容
イベント名 『機動警察パトレイバー EZY File 2』公開記念POP-UP SHOP
会場 新宿マルイ アネックス 6F カレンダリウム5
会期 2026年8月7日(金)〜8月16日(日)
営業時間 平日11:00〜19:30/土・日・祝10:30〜19:30
購入特典 エポスカード会員が税込3,000円以上購入で、でふぉるメカステッカー(全6種)ランダム1枚
入会特典 会場でエポスカード新規入会でステッカー全6種コンプリートセット
主催 株式会社ジェンコ/映画は8月14日(金)公開

3,000円の閾値と全6種ランダムが、客単価とリピートを同時に押し上げる

この設計でまず効いているのが、税込3,000円という購入閾値だ。キャラクターグッズは缶バッジやアクリルスタンド、ステッカーなど1,000円台の単価が中心になりやすい。閾値を3,000円に置くと、1点だけでは届かず、2〜3点を合わせて超える買い方が自然になる。「もう1点足せば特典がつく」という状況を店頭でつくり、平均購入額を引き上げる古典的な手法だ。

もう一段効くのが、配布が「全6種からランダム1枚」である点。狙った1枚が当たるとは限らないため、全種類そろえたいファンほど、会計を分けたり日を改めて来店したりする動機が生まれる。1回の3,000円で1枚という設計は、収集を完成させたい人にとって複数回の購入に直結する。ノベルティを「いつ・どの単位で渡すか」で効果は大きく変わるという話は、ノベルティ配布のタイミング戦略でも整理している。今回のケースは、配布タイミングを「税込3,000円ごとの会計」に固定した設計例として読める。

新規入会で全6種コンプリート、不確実性の解消を入会の報酬に置いた

入会特典の巧みさは、購入特典との「非対称」にある。購入では全6種のうち1枚がランダムで当たるだけなのに対し、新規入会すればコンプリートセットが確実に手に入る。収集を完成させたいファンにとって、ランダム配布は「そろわないかもしれない」という不確実性を抱える。その不確実性をひと息に解消できる手段が、その場での入会という設計だ。

クレジットカードの新規入会は、来店客にとってハードルの高い行動になる。審査や個人情報の入力を伴うため、通常はよほどの理由がないと踏み切らない。そこに「全6種が確実に手に入る」という報酬を置くことで、迷っていたファンの背中を押す。購入で1枚ずつ集める道と、入会で一気にそろえる道を並べ、収集欲の強い層を入会側へ振り向ける導線になっている。来店行動そのものを特典で設計する考え方は、自動車ディーラーのノベルティ活用法で扱った来店促進の発想と重なる。

マルイ会場×自社カード エポスで、IPの集客とカード会員化が両取りになる

見落とせないのが、この特典が指定するのが「エポスカード」だという点だ。エポスカードは丸井グループが発行する自社クレジットカードで、会場の新宿マルイと運営元が同じ系列にあたる。つまり会場側は、来店客の決済をエポス経由に寄せ、さらに新規会員まで獲得できる。IP側は熱量の高いファンを短期間に集客できる。作品の集客力とカードの会員獲得という、別々のゴールを一つのポップアップで両取りする組み方になっている。

この構図は、自社ECや実店舗を持ち、独自の会員基盤やハウスカードを運営する事業者にとって示唆がある。人気コンテンツやコラボを「集客」に、自社の決済・会員化を「回収」に割り当てれば、単発のイベントを会員数という資産づくりにつなげられる。特典を配って終わりではなく、その特典を自社の継続顧客をつくる装置として設計している点が、この事例の核心だ。

自社イベントで応用するなら、閾値・口数・景表法の3点を押さえる

販促担当が同じ発想を取り入れるとき、実務で詰めるべき点は絞れる。

  • 閾値の置き方:主力商品1点では届かず、2点目でちょうど超える水準に設定する。届かせやすすぎると単価が伸びず、高すぎると離脱するため、扱う商品の単価から逆算する。
  • ランダム配布と口数:収集性のあるグッズはランダム配布と相性がよく、複数回購入を促す。一方で「そろわない不満」も生むため、確実に全種そろう別ルート(今回なら入会)を用意しておくと、不満を前向きな行動へ振り替えられる。
  • 景品表示法の確認:購入者全員に配る総付景品には、取引価額に応じた上限額のルールがある。ステッカーのような低単価ノベルティは収まりやすいが、金額の大きい特典を検討する場合は事前確認が要る。キャラクター絵柄を使う際の権利処理と合わせて、ノベルティの法的注意点まとめで押さえておきたい。

ステッカーは原価が低く、種類を増やしてもコスト増が小さい。だからこそ「全6種・ランダム・コンプリート」という収集設計を組みやすく、閾値と入会誘導を重ねる余地が生まれる。低単価ノベルティは、単なる配布物ではなく、購入額と会員化を動かす設計材料になりうる。

まとめ

『機動警察パトレイバー EZY File 2』のポップアップは、8月16日(日)まで新宿マルイ アネックスで開催中だ。エポスカード会員なら税込3,000円で1枚、新規入会なら全6種コンプリート、という二段の特典は、ファンの収集欲を購入額の底上げとカード会員化に変換する設計になっている。自社に会員制度やハウスカードを持つ事業者は、コラボやIPを「集客」に、自社の決済・入会を「回収」に割り当てるこの型を、次の企画のたたき台にできる。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.08.13
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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