ぬいぐるみ雑貨ブランド「mojojojo」のポップアップが、2026年9月25日から10月7日まで、JR京都駅西口のエキマルシェ京都「アラモード」で開かれる。運営は西日本旅客鉄道グループの株式会社ジェイアール西日本ファッショングッズ。だんごを添えた京都限定デザインや、金額に応じて内容が変わる段階別ノベルティなど、駅ナカという立地と観光需要を意識した販促が並ぶ。土産の文脈で衝動買いをどう作るかを考える担当者に、参考になる要素が多い。
だんご付きの京都限定でご当地感を出す
目玉は京都でしか買えない限定デザインだ。だんごを添えたマスコットキーホルダーは、鳥(黄・だんご付き)と犬(黒白・だんご付き)の2種で各2,750円。あわせてmojojojoべっこう飴が1,188円、ぽちゃアニのステッカーシートが605円で並ぶ。いずれも購入点数に制限があり、キーホルダーとべっこう飴は1人1日1点、ステッカーシートは1人1日3点までとなっている。
| 京都限定品 | 価格(税込) | 購入制限 |
|---|---|---|
| マスコットキーホルダー(鳥/犬 各1種) | 各2,750円 | 1人1日1点 |
| べっこう飴 | 1,188円 | 1人1日1点 |
| ぽちゃアニ ステッカーシート | 605円 | 1人1日3点 |
同じキャラクターでも、その土地にちなむ意匠を一つ足すだけで、通常商品が「京都のおみやげ」に見えてくる。旅行者は訪れた土地の限定品を選びたがる傾向があり、ご当地要素はそのまま来店動機になりやすい。1人1日1点という制限は、希少感を出しながら特定商品への行列や買い占めをならす働きも兼ねる。
金額で二段に分ける特典の組み立て
購入特典は金額の刻みで内容が変わる。税込3,300円以上の購入でオリジナル紙袋を1点、5,500円以上で紙袋に加えてランダムのチャームアイテムを1点もらえる。数量には限りがあり、無くなり次第終了となる。
下段の3,300円は、限定キーホルダー1点(2,750円)にステッカーや飴を足せば届く水準で、まず紙袋を手に入れてもらう入口になる。上段の5,500円は、プラッシュ(25cm・4,620円)に小物を足すなどで届き、そこにチャームが上乗せされるため、もう一段の積み増しを促す。二段構えの特典で客単価を押し上げる型は、金額二段の特典で客単価を積んだしろたん北海道初出店でも成果を上げている。
持ち歩く紙袋がそのまま露出になる
特典に紙袋を据えた点は見ておきたい。デザインされた紙袋を提げた来場者が京都駅構内やその先を歩けば、それ自体がブランドの露出になる。人通りの多い駅ナカでは、この移動する宣伝効果が特に大きい。上段でランダムのチャームを重ねればコレクション性も生まれ、複数回の来店や追加購入の動機につながりうる。手触りや持ち歩きの楽しさで売った東京駅で手触りを武器に売ったむにゅぐるみの2週間と同様、雑貨系ポップアップは「持ち帰った後」まで含めて考えると効きやすい。
駅ナカ立地が生む衝動買いと滞在
会場のエキマルシェ京都は在来線西口の改札外にあり、乗り換えや待ち時間の通行客が自然に立ち寄れる。目的来店のファンだけでなく、たまたま通りかかった人の衝動買いを拾えるのが駅ナカの強みだ。10時から21時までの長い営業時間(最終日は18時閉店)も、通勤・観光・帰宅とさまざまな時間帯の人流を取り込む。
限定デザインと1日1点の制限は、「何を優先して買うか」という選択を来場者に迫り、来店の理由と話題を同時に生みやすい。缶バッジの種類数で滞在と単価を伸ばした缶バッジ6種で滞在と単価を伸ばしたおぱんちゅうさぎ海老名POPUPと並べると、雑貨催事で人を動かす共通の型が見えてくる。
作家発ブランドの物語をどう生かすか
mojojojoはぬいぐるみ作家・尾崎歩美が手がけるブランドで、独特の表情と素朴な温かみを持つキャラクターがファンを集めている。作家発という背景は、量産キャラにはない物語性を商品に与える。京都限定にだんごを合わせる発想も、作り手の世界観があるからこそ土産としての説得力が出る。企画担当がコラボ相手を選ぶ際、こうしたブランドの成り立ちや世界観の強さは、限定デザインの納得感を左右する判断材料になる。
観光地や駅ナカの催事に生かすなら
ご当地限定はキャラを変えずとも、その土地にちなむ意匠を一つ足すだけで来店動機に変えやすい。金額の二段特典は、下段で入口を広げ上段で積み増しを促す役割分担がはっきりしている。持ち歩ける紙袋ノベルティは、駅ナカや繁華街で露出装置として働く。購入点数の制限は、希少感と行列の平準化を同時に果たしうる。通行量の多い駅ナカという立地は、目的来店と衝動買いの両取りに向く。
まとめ
mojojojoの京都駅ポップアップは、だんご付きのご当地限定、金額二段の特典、持ち歩ける紙袋、点数制限という手を重ね、観光需要と衝動買いを取り込む組み立てになっている。自社で駅ナカや観光地の催事を組むなら、「土地の記号をどう一つ足すか」「特典の段をどう役割分担させるか」「持ち帰った後まで露出をどう伸ばすか」を企画の初期から並べて考えたい。
参照元
mojojojo pop-up(PR TIMES/株式会社ジェイアール西日本ファッショングッズ)
最終更新:2026.09.19
