販促・企業ギフト・マーケティングの専門見本市「第74回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー秋2026」が、10月14日から16日まで東京池袋のサンシャインシティ文化会館ビル コンベンションセンターで開かれる。主催は株式会社ビジネスガイド社。会場は7つの展示エリアで構成され、来場者投票で選ぶサステナブル・セレクションアワードや第12回リテールプロモーションアワードの表彰式も入る。入場は無料だが事前登録が必要で、会場内の写真撮影は来場者も出展社も禁止されている。この2点を知らずに行くと、その場で取れる情報が大きく変わる。
会期は3日間、入場無料でも事前登録が要る
開催時間は14日と15日が10時から18時、最終日の16日は10時から17時まで。公式サイトの開催概要には入場について「無料(事前登録制)」と明記されている。よくある質問でも、招待券がなくても事前にWEBから申し込めば入場できると案内されている。
ただし一般公開のイベントではない。主催者は「関係者のための専門見本市(トレードショー)で、一般の方は入場できません」と書いており、来場者は全員が受付で登録し、業態別に色分けされた胸章を付けることが義務づけられている。12歳以下とペットの入場は断られる。駐車場が少ないため、マイカーでの会場乗り入れも控えるよう案内されている。
7つの展示エリアに何が並ぶか
展示エリアの区分と、公式サイトが挙げている取り扱い範囲を並べる。自社が探している商材がどのエリアにあるかを事前に押さえておくと、3日間のうち半日しか取れない場合でも回り切れる。
| 展示エリア | 主な商材 |
|---|---|
| SPツール&インセンティブ 展 | ノベルティ、プレミアム、高額商品、OEM/ODM商材、ギフト券・プリペイドカード、カタログギフト |
| 店舗演出/印刷販促 展 | POP、サイン、デジタルサイネージ、店舗什器、ディスプレイ、屋外大型看板、パッケージ、特殊印刷、印刷通販 |
| 販促支援 展 | マーケティングシステム、アプリ開発、集客システム、電子クーポン、ポイントシステム、SNS関連、顧客管理 |
| 広告/イベント商材 展 | 広告媒体、広告制作、DM関連サービス、イベントディスプレイ、AV演出機器レンタル、キャスティング |
| オリジナル食品&飲料品 展 | 駄菓子、煎餅、米、麺類、産直品、茶、水、コーヒー、ジュース、酒類 |
| サステナブル・ノベルティ 展 | 自然由来・再生素材・未利用資源・バイオマス素材の商品、アップサイクル、フェアトレード、環境印刷、エコパッケージ |
| 特別展示エリア「推し活グッズ」コーナー | うちわ、アクリルスタンド、タオル、バッグ、缶バッジ、キーホルダー、ぬいぐるみ、クリアファイル |
注意しておきたいのは、サステナブル・ノベルティ展が今回できた新しい区分ではないことだ。公式サイトの出展エリア紹介ページには、同エリアについて第72回の出展社紹介へのリンクが置かれている。推し活グッズも前回の第73回で特別展示イベントとして設けられていた。どちらも今回が初登場ではないので、「新設ゾーン」として読むと事実を外す。見るべきなのは、その枠に前回どれだけ関心が集まったかという側だ。
前回の来場者投票で、推し活とサステナブルが2位と3位に入った
第73回(2026年4月8日~10日、同じサンシャインシティ文化会館ビル3F・4F)の結果報告書には来場者アンケートの集計が載っている。「最も良かったイベントは?」への回答はこうなっていた。
| イベント | 回答比率 |
|---|---|
| SPツールコンテスト | 43.6% |
| 特別展示エリア「推し活グッズ」 | 22.7% |
| 特別イベント【サステナブルセレクションアワード】 | 14.3% |
| スポーツ/エンタメ関連グッズコンテスト | 10.9% |
| 新製品コンテスト 表彰式 | 5.2% |
| 特別講演 | 2.2% |
| 第35回日本プロモーション企画コンテスト 表彰式 | 1.1% |
この設問は展示エリアの評価ではなくイベントの評価だが、新製品を集中展示するSPツールコンテストが43.6%で1位、推し活グッズが22.7%で2位、サステナブルセレクションアワードが14.3%で3位に入っている。定番の新製品展示に続く位置に、この2テーマが並んだ。推し活は「誰のためのグッズか」が決まっている領域で、サステナブルは「素材と調達をどう説明するか」が論点になる領域だ。どちらも、販促担当者が社内で企画を通すときの説明材料として使いやすい。
サステナブルの側では、出展社が完成品ではなく素材を持ち込むケースもある。糊メーカーがデンプンを主原料にしたバイオ素材で用途そのものを外部から募った例のような形だ。このエリアを回るときは、完成品の品揃えを見るより素材の供給元を探すつもりで歩くほうが収穫が出る。
会場で会うのは誰か、前回の数字で把握しておく
第73回は出展社175社、来場者31,688人で終わっている。来場者の内訳も報告書に出ている。
| 区分 | 上位の回答 |
|---|---|
| 所属部署 | 販売促進・企画34.1%/営業・販売26.3%/経営・社業11.5%/マーケティング9.0%/仕入・購買6.8% |
| 業種・業態 | 企業ユーザー・広告主24.1%/広告代理店・SPエージェンシー20.3%/小売店・流通業10.3%/販促品・記念品の卸・直販業8.5%/販促品製造業4.1% |
| 役職 | 経営者・取締役・役員クラス26.3%/一般社員・職員25.6%/係長・主任クラス17.5%/部長クラス12.8%/課長クラス12.5% |
役職の分布で目を引くのは、経営者・役員クラスが26.3%を占めていることだ。主催者は招待券を30万枚以上発送し、仕入れ責任者を招待するクローズド型の見本市だと説明している。一般的な展示会より上の役職が多く混ざる会場だと見ておいたほうがいい。発注側として行くなら、予算の目安と数量のレンジを言える状態で入ったほうが、1ブースあたりの滞在時間を短くできる。
写真が撮れない会場なので、持ち帰り方を先に決める
この展示会で準備の仕方を変えるべき最大の制約が、撮影の全面禁止だ。よくある質問には「会場内での写真撮影は、来場者・出展社ともに禁止しております。すべての撮影機器類(カメラ、ビデオ、携帯電話)は、バッグにしまって出さないか、入口でお預かりすることになります」と書かれている。
つまり、ブースの商品をスマホで撮って社内で共有する、という通常の持ち帰り方ができない。撮影に頼れない会場では、情報の持ち帰り方を事前に3通り用意しておく。
ひとつ、カタログと価格表を紙でもらう。大きなカタログを3日分抱えると歩けなくなるので、社名と商材を書いたメモを渡して後日郵送してもらう依頼の仕方に切り替える。ふたつ、Gift Net®を使う。主催者が運営するBtoBポータルで、出展社と出展商品をWEBで検索できる。利用に必要なIDとパスワードは招待券を請求した人にのみ、公開日以降にメールで案内される仕組みだ。来場の事前登録は招待券請求のフォームから行うので、登録を済ませればGift Net®の案内も同じ窓口から届く。第74回の出展社情報は2026年9月30日に公開予定と案内されていて、この記事の公開時点ではその日を過ぎている。会場で見た商材を、後から名前で引き直せるようになる。みっつ、サンプルの依頼を口頭で終わらせない。名刺に「○○の小ロット見積り」と用途と数量を書いて渡すほうが、後から届く確率が上がる。名刺交換を起点に缶マグネットを無償で渡すブース運営の例が東京の展示会にあったように、出展側も名刺を手掛かりに追客するので、その名刺に用途が書いてあると扱いが変わる。
出展する側に回るなら、1小間の初期支払いは53万2,000円
読者の中には、来場ではなく出展を検討する側もいる。公式サイトは費用を公開している。1小間は間口3.0m×奥行2.0m×高さ2.7mで、出展料金は420,000円(税抜)、税込462,000円。これに加えてオプション預り金が1小間70,000円、2小間120,000円、3小間以上150,000円かかる。1小間で出すなら、最初に動く金額は462,000円ではなく532,000円だ。預り金は基本小間に含まれないリース備品代や電気工事費に充当され、ショー終了後およそ2か月で精算されるので使わなかった分は戻る性質の金だが、資金の手当てとしては先に出る。
出展料に含まれるのはシステムパネル3面(白色)、パラペット、社名板、折りたたみ椅子2脚まで。展示台やスポットライト、コンセントは別で、よく使う組み合わせをまとめたオプションパッケージが3種類用意されている。小間の位置は出展社説明会で選ぶ方式で、出展料を払っていないと説明会に出席できず、欠席すると事務局が位置を決める。
日程も押さえておきたい。第74回の出展申込締切は2026年7月30日で、出展社説明会は8月20日、搬入日は10月13日だった。秋の回に出たいなら夏前に意思決定を終えている必要があるという逆算になる。次回は2027年4月開催の第75回で、検討を始めるのはいまが遅くない時期だ。
会期中のステージ日程
会場内の特設ステージで組まれている企画は次のとおり。聴講のために会場を離れる時間を先に確保しておくと、ブース回りの計画が崩れない。
| 日時 | 内容 |
|---|---|
| 10月14日(水)11:30~12:30 | 「伝わるPOP」に隠された戦略を大公開!エンタメPOP制作7つのメソッド/田口剛史氏(株式会社ポパル) |
| 10月14日(水)13:30~15:00 | 第12回リテールプロモーションアワード 表彰式&受賞者プレゼンテーション |
| 10月15日(木)11:30~12:30 | 通信進化が生む「リアル×デジタル革命」 AI時代の印刷とARの未来/村上智彦氏(株式会社OnePlanet) |
| 10月15日(木)13:30~14:30 | 日本に眠る地域IPを、販促と社会貢献の力に変える/豊岡舞子氏 |
| 10月15日(木)15:30~16:30 | 当てずっぽうや小手先のテクニックからの卒業~「出口」からの逆算で販促を考えよう!/横井孝治氏(株式会社コミュニケーター) |
| 10月16日(金)11:30~12:00 | 新製品コンテスト 表彰式 |
| 10月16日(金)13:00~14:00 | 広がる推し活から応援消費まで/水越康介氏(東京都立大学 経済経営学部 教授) |
| 10月16日(金)15:00~16:00 | 売り場環境の変化に応じたデジタル販促の活用による顧客コミュニケーションの広がり/長田一樹氏(株式会社電通プロモーション) |
初日の13時30分から始まるリテールプロモーションアワードは、実店舗の集客・販促プロモーションの受賞企画を企画担当者本人が話す枠だ。今回の受賞は、アフタヌーンティー・ティールーム全店舗の「#お花見アフタヌーンティー2026 SNS投稿キャンペーン」、イケア・ジャパンの20周年アニバーサリーキャンペーン、うすい百貨店の「ふくしま推しフェス2026」、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの「超マジ還元祭」、ベルクと坂善商事の「くらしにL!!日常にLを。」の5件。自社と業態の近い企画が1つでもあるなら、ここだけでも足を運ぶ価値がある。
来場の実務情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 第74回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー秋2026 |
| 会期 | 2026年10月14日(水)~16日(金) |
| 時間 | 14日・15日は10時~18時、16日は10時~17時 |
| 会場 | 東京池袋・サンシャインシティ 文化会館ビル コンベンションセンター |
| 入場 | 無料(事前登録制)。招待券がなくてもWEB事前登録で入場可 |
| 来場対象 | BtoB。一般の入場は不可。受付で登録し業態別の胸章着用 |
| 禁止事項 | 会場内の写真撮影(来場者・出展社とも)。12歳以下とペットの入場 |
| 交通 | 駐車場が少ないためマイカーでの来場は控えるよう案内 |
| テーマ | 限定型・体験型で顧客の購買意欲を高め、売り上げを伸ばす |
| 事前検索 | BtoBポータル「Gift Net®」。IDとパスワードは招待券請求者に公開日以降メールで案内。第74回の出展社情報は9月30日公開と案内 |
| 主催 | 株式会社ビジネスガイド社 プレミアム・インセンティブショー事務局 03-3847-9155 |
まとめ
開幕まで8日。いまから間に合う準備は3つに絞られる。招待券請求のフォームから来場の事前登録を済ませる、同じ窓口から案内されるGift Net®のIDで出展社情報を先に検索する、そして会場で撮影できない前提で情報の持ち帰り方を決めておく。この3つをやらずに当日ふらりと行くと、会場で見た良い商材の名前を思い出せないまま帰ることになる。
回る順番は、前回の投票結果を踏まえるなら、SPツール&インセンティブ展で定番の品揃えと価格感を掴んだあと、サステナブル・ノベルティ展と推し活グッズコーナーで社内提案の材料を拾う流れが効率的だ。14日に行けるなら13時30分のリテールプロモーションアワードを予定に入れる。自社が出展側に回る検討をしているなら、1小間で初期に532,000円が動くことと、申込が7月末締切という逆算の日程を持ち帰って、2027年4月の第75回に向けた社内の起案時期を決めておきたい。
参照元
- PR TIMES・いよいよ来週開催!販促・マーケティング・企業ギフトの専門見本市 第74回プレミアム・インセンティブショー秋2026(株式会社ビジネスガイド社)
- プレミアム・インセンティブショー・ご挨拶・開催概要
- プレミアム・インセンティブショー・出展対象・出展エリア
- プレミアム・インセンティブショー・よくある質問
- プレミアム・インセンティブショー・基本小間・出展料金
- プレミアム・インセンティブショー・第73回結果報告書(PDF)
- プレミアム・インセンティブショー・特別講演・イベント
最終更新:2026.10.06
