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お文具といっしょ、丸善丸の内で1品ごとに缶バッジ全3種をランダム配布

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2026.07.29
・読了目安 5分

お文具といっしょ、丸善丸の内で1品ごとに缶バッジ全3種をランダム配布

お文具といっしょのコラボカフェが丸善丸の内本店4FのM&C Caféで7/27〜8/31開催。1品注文ごとに缶バッジ全3種をランダム配布する設計を販促担当目線で分解し、自社イベントへの移植手順を解説。

人気キャラクター「お文具といっしょ」のコラボカフェが、丸善丸の内本店4Fの「M&C Café 丸の内店」で2026年7月27日から8月31日まで開かれている。東京駅の目の前という立地で、お文具さん・プリンさん・猫さんをモチーフにしたメニューと、猫さん特製クリームソーダなどが並ぶ。販促担当として注目したいのは味やビジュアルよりも、その配布ルールだ。コラボメニューを1品注文するごとに、オリジナル缶バッジ全3種の中から1個をランダムで渡す。この「注文単位で回すランダム封入」は飲食コラボで繰り返し使われる型で、自社の店舗販促やイベントにそのまま移植できる。仕組みを分解しておく。

目次

M&C Café 丸の内店で7月27日〜8月31日、1品注文ごとに缶バッジ全3種をランダム配布

まず事実関係を整理する。会場は丸善丸の内本店4Fの「M&C Café 丸の内店」で、期間は2026年7月27日から8月31日まで。特典はオリジナル缶バッジ全3種で、配布条件は「コラボメニュー1品注文ごとに1個」、絵柄は選べずランダムだ。価格や個別のメニュー名は公式で明示されておらず、事前予約の要否も告知されていない。ここで重要なのは、特典が「会計金額」ではなく「注文点数」に紐づいている点にある。3,000円の1品を頼んでも、1,000円の1品を頼んでも、もらえる缶バッジは1個。この一点が、来店客の行動を静かに設計している。

「金額しきい値」型とは狙いが違う——1品ごとは注文点数そのものを増やす

コラボ特典の付与条件は、大きく「金額しきい値型」と「点数型」に分かれる。金額しきい値型は、たとえば税込2,200円ごとにノベルティ1枚といった設計で、客単価を押し上げる方向に働く。実際に2,200円ごとに1枚配る桜蘭ホスト部20周年のチケット風特典や、2,200円ごとに区切ったケロロ軍曹PLAZAのミニカードは、あと1点買わせて金額の壁を越えさせる作りだった。

今回の丸の内のカフェはこれと逆で、金額ではなく注文点数を増やす方向に効く。ドリンク1杯でも缶バッジ1個がつくため、同伴者それぞれが1品ずつ頼む動機になり、テーブル全体の注文点数が積み上がる。カフェは席数と回転率で売上が決まる業態だから、客単価を無理に引き上げるより、1人あたりの注文点数と再来店を稼ぐほうが理にかなう。薬屋のひとりごとの氷菓カフェが注文特典を二層で組んだ設計と同じく、注文の回数そのものを特典のトリガーに置いているのが、飲食コラボの型だ。

全3種ランダムが「コンプ狙いの再注文」を店側リスクなしで引き出す

絵柄を選べるなら、客は1個もらって満足して終わる。ランダムで全3種にすると、3種そろえたい層は理論上もう2品注文する動機を持つ。ここが売上を伸ばす核心だ。しかも店側は在庫リスクをほとんど負わない。絵柄指定を受け付けると特定の1種だけ品切れる偏りが起きるが、ランダム配布なら3種を均等に消化でき、発注数も読みやすい。

ファン側から見ても、ランダムは「交換」というコミュニティ行動を生む。SNSで「猫さん出た人と交換希望」といった投稿が回れば、それ自体が告知になる。コンプリートを強制はしないが、そろえたい人には自然に複数注文を促す——この非対称なゆるさが、ランダム封入を飲食・物販の双方で機能させる。ただし1点だけ運用上の注意がある。全3種のうち1種に人気が偏ると交換市場が過熱し、「バッジ目当ての大量注文と食べ残し」がSNSで叩かれるリスクがある。3種の絵柄の魅力を均等に振っておくと、この炎上リスクを抑えられる。

自社の店舗・イベントに移植する:注文特典×缶バッジの組み立て手順

この設計は大型IPでなくても再現できる。飲食店の周年、直営ショップのフェア、展示会ブースでの試食提供など、「1アクションごとに1個渡す」場面ならどこでも使える。組み立ての骨子はシンプルだ。

  • 付与のトリガーを先に決める。客単価を上げたいなら金額しきい値、来店点数や滞在時間を伸ばしたいなら点数型(1品ごと)を選ぶ。
  • 種類数は2〜3種から始める。3種は「そろえたい」心理が働く最小単位で、在庫も管理しやすい。いきなり全10種などにすると原価と品切れリスクが跳ね上がる。
  • ランダムにするか選択制にするかを、目的で切り替える。再注文を促すならランダム、満足度を優先し交換の手間を避けるなら選択制。
  • 缶バッジは一般的な57mm前後のサイズなら小ロットでも1個あたりの単価を抑えやすく、絵柄違いの版替えも安い。名入れノベルティの中でも参入コストが低い部類だ。

発注前に決める4項目——種類数・付与条件・想定配布数・予備率

実際に缶バッジを企画する段になったら、発注前に次の4項目を数字で固める。ここが曖昧なまま入稿すると、会期途中の品切れか大量の在庫余りのどちらかに転ぶ。

決める項目 判断のポイント
種類数 2〜3種が管理と「そろえたい心理」の両立点。多すぎると原価と欠品リスク増
付与条件 客単価重視なら金額しきい値、注文点数・回転重視なら1品ごと
想定配布数 会期日数×1日の想定注文点数で概算。読めない初回は短期でテスト
予備率 人気柄への偏りを見込み、総数の1〜2割を予備に。均等発注が基本

「お文具といっしょ」の今回のカフェは、これらを最小構成——全3種・1品ごと・ランダム——で組んだ好例だ。派手なギミックはないが、注文点数を増やし、在庫を均等に消化し、SNSの交換で拡散させるという3つの効果を、缶バッジ1種類の企画で同時に取りに行っている。自社の販促で「何を、いくつ、どの条件で渡すか」を決めるときの参照点にできる。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.07.29
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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