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「グミだよ。」2個で1口、当選93名のレシート応募はなぜ抽選なのか

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2026.09.25
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「グミだよ。」2個で1口、当選93名のレシート応募はなぜ抽選なのか

レシート応募型のキャンペーンで最初に決まるのが、何を買えば1口になるのかという線引きである。春日井製菓が2026年9月25日に公表した「グミだよ。」のクッションプレゼントは、その線を購入金額ではなく「2個」という個数で引 […]

レシート応募型のキャンペーンで最初に決まるのが、何を買えば1口になるのかという線引きである。春日井製菓が2026年9月25日に公表した「グミだよ。」のクッションプレゼントは、その線を購入金額ではなく「2個」という個数で引き、当選者を93名に絞った。応募は10月1日(木)9:00に開き、11月30日(月)23:59で閉じる。この2つの線引きは、販促の実務でいちばん揉める場所を先につぶしにいっている。

目次

グミ2個かアソートパック1袋で1口、10月1日9時に応募が開く

賞品は直径約30cmのクッション、抽選で93名

対象は「グミだよ。」ブランド全商品。単品を合計2個、または「グミだよ。アソートパック」を1袋買うと1口になる。賞品は直径約30cmのオリジナルクッションで、当選は抽選で93名。93は商品名の「グミ」を数字に置き換えた語呂で、ブランドの公式Xアカウントにも同じ数字が入る。購入の証明は、購入店名・購入日時・商品名・点数・単価が読み取れるレシート画像のアップロードで取る。

レシートは9月25日から有効、応募開始の6日前から貯められる

応募期間は10月1日9:00からだが、レシートの有効期間は発表当日の9月25日に始まっている。発表を見た人は、フォームが開く前の6日間に買ったレシートを持ち込める。買い物だけ先に走らせ、受け皿を後から開ける形だ。当選発表は12月4日(金)以降で当選者のみにメール連絡、賞品発送は12月下旬ごろの予定と応募要項にある。

応募要項を開くと主催者も当選回数の上限も書いてある

主催は春日井製菓販売、広報の発信元とは別法人

プレスリリースと自社サイトの告知を出しているのは春日井製菓株式会社だが、応募要項で主催者として名前が出るのは春日井製菓販売株式会社である。応募要項が「当社のプライバシーポリシー」としてリンクする先は春日井製菓株式会社のポリシーで、共同利用するグループ各社として同社・春日井製菓販売株式会社・春日井ホールディングス株式会社の3社が並ぶ。広報文の差出人と規約上の主催者は一致しているとは限らない。

応募は何口でも、当選はひとり1回まで

応募要項では、ひとり何口でも応募できる一方、当選はひとり1回限りと定められている。1回の応募につき1口で、同じレシートでの複数口応募は不可。画像は1回の応募につき最大2枚まで。同時期に行われている同一商品を対象とした他のキャンペーンには重複して当選できない場合がある、との一文も置かれている。15歳未満は保護者の同意を得たうえで応募する、という条件も要項側にある。

楽天やAmazonの納品書でも応募できる

通販の扱いは応募要項側にしかない。楽天市場やAmazon.co.jpなどで買った場合は、商品名が記載された領収書・納品書・購入明細書で応募できる。PDFの書類はjpgに変換する手順まで指定されている。単品2個とアソートパック1袋を組み合わせた購入でも応募可である。

金額ではなく個数で条件を書くと、店頭とECで何が変わるか

税込か税抜かを決めなくてよくなる

「○○円以上の購入で1口」と書けば、その金額が税込か税抜か、値引き前か後か、送料を含むかを事務局が毎回判定することになる。個数条件なら、1口に届いたかどうかの判定は商品名と点数の欄で済む。要項が判読を求める5項目にも、合計金額は入っていない。

値引きやセールでも条件が崩れない

低単価の菓子は店によって売値が動く。金額条件だと、安い店の客は3個買っても届かず高い店の客は2個で足りるという不公平が出る。個数条件ならどの店でも2個で1口。通販の納品書をそのまま受けられるのも点数判定だからだ。1個ごとに抽選を回して参加のきっかけを作る形もある(ローソンはグミ1個ごとの抽選で93円引クーポンを4万枚限定にした)。今回の2個は、1回の買い物で2点をかごに入れさせる束ね買いを狙った線引きで、店頭のレジクーポンで同じ狙いに向かったイオンのヨーグルトの例とは、メーカー主導かチェーン主導かで使える道具が変わる。

先着で配らず抽選93名にすると、景品費の天井が変わる

先着で配れば総付景品、抽選なら一般懸賞になる

景品の上限は渡し方で枠そのものが変わる。消費者庁の景品規制の概要では、くじなどの偶然性や競技・クイズの優劣で相手を選ぶものを懸賞と呼び、共同懸賞以外を一般懸賞としている。購入者や来店者にもれなく渡すものは総付景品で、購入の申し込み順や来店の先着順で渡すものも総付景品に該当すると明記されている。懸賞の運用基準は、レシートや商品の容器包装を抽せん券として使う方法をくじの例示に挙げ、来店・申込みの先着順は懸賞に当たらないと書いている。レシート画像で抽選する今回の形は、この例示にまっすぐ当てはまる。

メーカーが主催すると取引価額は店頭の売値ではなく通常の取引価格で見る

限度額の分母になる取引価額の取り方も、運用基準で提供者の業態ごとに分かれている。小売業者やサービス業者が渡す場合は対象商品の実際の取引価格を基準にするが、製造業者または卸売業者が渡す場合は実施地域における通常の取引価格を基準にする。この項は懸賞の側にも準用される。今回の主催は菓子の製造・販売を担う法人で小売ではないため、限度額の計算はレシートの印字額ではなく地域の通常の売値を見ることになる。なお「グミだよ。」の販売価格は公表資料から確認できなかったので、取引価額や景品単価の具体的な試算はここでは置かない。

渡し方 景品表示法上の区分 景品類の最高額 総額
抽選で当選者を選ぶ 一般懸賞 取引価額5,000円未満は取引価額の20倍、5,000円以上は10万円 懸賞に係る売上予定総額の2%
商店街や地域の同業者が多数で共同実施 共同懸賞 取引価額にかかわらず30万円 懸賞に係る売上予定総額の3%
もれなく、または先着順で渡す 総付景品 取引価額1,000円未満は200円、1,000円以上は取引価額の10分の2 消費者庁の解説表に総額の欄は置かれていない
購入や来店を条件にしない公募 オープン懸賞 上限額の定めなし(2006年4月に規制撤廃) 定めなし

同じ商品に企画を重ねると限度額は足し上げになる

懸賞に係る取引の予定総額は、懸賞販売実施期間中における対象商品の売上予定総額を指す。運用基準では、同一の事業者が同じ取引に付随して2つ以上の景品提供を行った場合、別々の企画によるときであっても合算した額を提供したことになる。同一商品に複数のキャンペーンを同時にかけるなら、限度額はキャンペーン単位ではなく取引単位で足し上げて見ておく必要がある。

当選数を先に固定すると景品費が上限で止まる

先着配布や全員配布は、応募や来店が伸びるほど景品の必要数が増え、上振れすると在庫追加か早期終了を選ばされる。当選93名なら製造数は93個と予備で決まり、応募が10倍来ても景品費は動かない。取引価額が1,000円未満なら総付景品の最高額は200円で止まるが、一般懸賞は取引価額の20倍まで取れるので、取引価額が10円を超えていれば懸賞側の枠のほうが広い。その場で渡す型は在庫リスクを抱える代わりに即時の満足を作れるので、ランダム封入で集め買いを誘うファーストキッチンのカード施策のように景品自体を来店動機にする組み方もある。抽選型は即時性を手放し、単価の高い1点に寄せる。

自社で同じ型を組むときに先に決めておく項目

クッション93個で購買データとアンケートが戻る

応募要項では、集めるデータが3つに書き分けられている。レシート画像は購買証明のため。性別・年代・居住都道府県・アンケートの回答は、個人を特定しない統計情報として購入実態調査に使う。当選者の氏名・住所・電話番号は賞品発送のため。メーカーは誰がどこでいくつ買ったかを店頭から直接つかめないので、レシート応募はその隙間を埋める装置になる。問い合わせ窓口は2027年1月29日(金)17:00まで開けてある。応募締切から2か月あるのは、発送後の連絡を見込んだ取り方だ。

条件・口数・当選数は同時に決まる

条件を個数で書くか金額で書くか、口数に上限を置くか、当選数を固定するか。この3つは独立して決められない。今回は口数無制限と当選ひとり1回で、応募母数と景品費の両方を取っている。

項目 今回の設定 自社で決めるときの論点
主催者名義 春日井製菓販売株式会社(広報の発信元は春日井製菓株式会社) 規約上の責任を持つ法人を広報名義と揃えるか分けるか
応募条件 単品2個、またはアソートパック1袋。組み合わせ購入も可 個数か金額か。複数商品の合算を認めるか
口数 ひとり何口でも。1回の応募で1口、同一レシートの複数口は不可 母数を取るか、応募の質を揃えるか
当選 抽選93名、ひとり1回まで 景品費を人数で固定するか、配布数で変動させるか
対象チャネル 店頭レシートに加え、通販の領収書・納品書・購入明細書も可 ECを同条件で受けるか、別枠にするか
年齢の条件 15歳未満は保護者の同意を得て応募 未成年の同意取得をフォームのどこで取るか

次に動くなら、この表の右端を自社の施策で埋めてみるのが早い。10月1日9:00を過ぎれば特設サイトのフォームも動き出すので、入力画面まで見て自社の様式と並べておきたい。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.25
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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