ファミリーマートが8月11日から、タカラトミーアーツのアーケードゲーム「ポケモンフレンダ」と組んだ描き下ろしピックの配布を、全国約16,400店で始める。目を引くのは景品そのものよりも配り方だ。第1弾は冷蔵デザートを2個、第2弾はパン全品を3個と、対象カテゴリと必要個数を途中で入れ替えながら、約4週間の併売を一つのキャンペーンに束ねている。販促・キャンペーン企画の視点で、この二段構えの設計を読み解く。
デザート2個で「メガレックウザ」、8月11日から始まる第1弾
第1弾は2026年8月11日(火・祝)午前10時から、8月24日(月)まで。対象は「ファミマルスイーツ」の冷蔵デザート全品で、これを一度に2個買うと、スペシャルフレンダピック「レックウザ(メガレックウザ)」がもらえる。半生菓子は対象外で、景品が無くなり次第終了となる。
単品ではなく「2個まとめて」を条件にした点がまず効いている。チルドデザートは1個から気軽に買える商品で、放っておけば単品購入で終わりやすい。そこに2個の壁を置くことで、家族分やもう一品のついで買いを引き出す。景品が1種類(メガレックウザ)に絞られているのも、第1弾の入口をシンプルに保つ狙いと読める。
8月25日はパン全品3個で「ピカチュウ&ゼラオラ」に切り替わる
第2弾は8月25日(火)午前10時から9月7日(月)まで。対象は「パン全品」に丸ごと入れ替わり、条件も3個購入へと上がる。もらえるピックは「ピカチュウ&ゼラオラ」で、こちらも無くなり次第終了だ。
デザートからパンへ、2個から3個へ。同じ「まとめ買いでピック1つ」という骨格を保ったまま、対象と閾値だけを差し替えている。ここに、期をまたいで併売を延ばすための工夫が詰まっている。
カテゴリを替えて閾値を2個→3個に上げる理由
ひとつのカテゴリに4週間張り付けると、対象商品を買い切った客は途中で興味を失いやすい。デザートとパンという二つの売れ筋に対象を分けることで、片方の併売疲れを避けつつ、需要の谷を作らずに来店動機をつなぐ。前半で伸ばした客単価を、後半は別カテゴリで積み増す組み立てだ。
必要個数の差も、行き当たりばったりではない。単価の高いチルドデザートは2個、1個あたりが安く、もともと複数まとめ買いされやすいパンは3個。カテゴリの価格帯と普段の買われ方に合わせて口数を決めており、どちらも「あと1個足せば景品」と感じられる絶妙な位置に閾値が置かれている。
| 第1弾 | 第2弾 | |
|---|---|---|
| 期間 | 8/11(火・祝)10:00〜8/24(月) | 8/25(火)10:00〜9/7(月) |
| 対象 | 冷蔵ファミマルスイーツ全品 (半生菓子は対象外) |
パン全品 |
| 必要個数 | 2個 | 3個 |
| ピック | レックウザ(メガレックウザ) | ピカチュウ&ゼラオラ |
景品を1種で通さず替える、二段構成と「無くなり次第終了」
景品を全期間で1種類に固定せず、第1弾はメガレックウザ、第2弾はピカチュウ&ゼラオラとキャラクターを替えたのも設計の一部だ。片方だけでは満足しないファン層に、8月と9月それぞれの来店理由を用意している。しかも両弾とも「無くなり次第終了」を明示することで、後回しにさせない即時性を持たせた。
ポケモンフレンダはカードを使うアーケードゲームで、その世界観をコンビニのレジ前に持ち込んだ形になる。ゲームのファンと日常の買い物客が重なる場所に、収集欲を刺激する描き下ろしピックを置く——キャラクターIPの使い所として無駄がない。ノベルティは「いつ・何回に分けて渡すか」で効き方が変わる。同じ配布物でも渡すタイミングで印象は変わるという観点は、ノベルティ配布のタイミング戦略でも整理している。
販促担当が持ち帰れる、まとめ買いノベルティの勘所
この施策を自社の企画に置き換えると、押さえどころは三つに絞れる。
- 対象カテゴリを期でローテーションする:単価帯の違う二つの主力商品を前半・後半で切り替えれば、一方の飽きを避けながら併売期間を延ばせる。
- 閾値はカテゴリの買われ方に合わせる:普段2個買う商品なら3個、単品買いが多い商品なら2個。「あと1個」で届く水準に置くのが肝になる。
- 景品はシリーズ違いで収集動機を作る:デザインを弾ごとに替えると、二度目の来店理由が生まれる。
実務では景品表示法の確認も欠かせない。購入者全員に配る総付景品(ベタ付け景品)は、取引価額1,000円未満なら上限200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2までと上限が決まっている。デザート2個やパン3個の会計額を踏まえれば、ピックのコストは当然その枠内に収める必要がある。加えてキャラクターの無断使用は認められず、権利元の許諾が前提になる。この2点はノベルティの法的注意点まとめで具体的に触れている。購入条件や先着で来店行動そのものを動かした事例としては、アプリ会員登録まで組み込んだちいかわ×マツキヨココカラの夏コラボも比較の材料になる。
8月24日と9月7日、二つの締め切りを半月ずつ重ねることで、ファミマは夏の4週間を一本のまとめ買いキャンペーンとして走らせる。カテゴリと個数という二つのツマミを回すだけで、これだけの併売を組めるという実例だ。
参照元
- この夏、ファミマで「メガレックウザ」「ピカチュウ&ゼラオラ」に会える!『ポケモンフレンダ』キャンペーンが8月11日(火)からスタート(東京新聞×PR TIMES)
- ファミマ、対象商品購入で「レックウザ」「ピカチュウ&ゼラオラ」のフレンダピックがもらえる!(グルメ Watch)
- ファミマで『ポケモンフレンダ』スペシャルフレンダピックもらえる!(コンビニチェッカー)
最終更新:2026.08.12
