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各店24枚・菓子3点/アイス2点、明治ローソンの景品設計を読む

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2026.08.12
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各店24枚・菓子3点/アイス2点、明治ローソンの景品設計を読む

ハイキュー!!×ローソン×明治のキャンペーンは、菓子3点・アイス2点で景品条件を分け、各店24枚に絞った。品目別の閾値と数量限定がどう来店タイミングを設計するかを販促担当目線で分解する。

2026年8月11日の朝7時、全国のローソンで「ハイキュー!!」と明治のコラボキャンペーンが始まった。菓子を3点まとめ買いするとA4クリアファイル、アイスを2点まとめ買いするとコースターがもらえる、という内容だ。品目によって必要点数が違い、しかも景品は各店24枚しか用意されない。この二段構えは、来店のタイミングそのものを設計している。販促担当の目線で仕組みを分解する。

目次

菓子は3点、アイスは2点——明治が品目ごとに変えた必要点数

今回のキャンペーンは、景品の配り方が品目で分かれている。対象の明治菓子を一度に3点買うと「ハイキュー!! A4クリアファイル」全8種から1枚。対象のアイスを一度に2点買うと「オリジナルコースター」全8種(約90×90mm)から1枚。同じ明治商品でも、菓子とアイスで条件が1点ぶん違う。

ここに単価の設計が効いている。対象菓子の例に挙がる「明治 きのこの山 ポケットパック」は税込173円。3点でおよそ520円。対象アイスの「明治 エッセルスーパーカップ超バニラ」は税込194円で、2点なら約388円だが、アイスを3点束ねると600円近くまで跳ね上がる。単価の高いアイスは点数を1つ減らし、菓子は点数を増やす。こうして「景品1枚を得るための支払額」を両者で近い帯に寄せている。買い手が感じる負担を揃えつつ、単価の低い菓子からはより多くの点数を引き出す配分だ。

まとめ買いを景品の条件にすると、単品では1個で終わる買い物が2〜3個に膨らむ。1枚のクリアファイルが動かす金額は数百円でも、来店客の一定数がこれに乗れば、対象棚の回転は目に見えて変わる。

各店24枚という絞り込みが、初日の朝の来店を作る

もう一つの仕掛けが数量だ。クリアファイルもコースターも「各店24枚」。全国配布の大量プレゼントではなく、店舗単位で上限を切っている。しかも「景品が無くなり次第、終了」と明記される。期間は8月24日までとされているが、実際の締切は棚の在庫が決める。

24枚という数字は、欲しい人にとって「早く行かないと無くなる」ラインだ。だから初日の8月11日朝7時という開始時刻が生きる。潤沢に配れば来店は期間全体に薄く分散するが、店ごとに絞ると初速に人が集まる。希少性は、買う理由ではなく「今日行く理由」を作る。配る量をあえて抑えることが動線になる構造は、ノベルティ配布のタイミング戦略で整理した「いつ・どれだけ渡すか」の判断そのものだ。

全8種というコンプリート欲が複数回の来店を呼ぶ

クリアファイルもコースターも全8種。1回の条件クリアでもらえるのは1枚で、絵柄は選べる場合と選べない場合があるが、いずれにせよ8種を集めるには複数回の買い物が要る。日向翔陽と影山飛雄、小学生時代のキャラクターなど、描き下ろしの絵柄がシリーズ化されていることが、コレクション動機を押し上げる。

1点を配って終わりの景品と、8種を揃えたくなる景品では、1人あたりの来店回数と購入量が変わる。SNS上ではコラボ開始に合わせて絵柄への反応が広がり、「どの絵柄が出たか」を見せ合う流れも生まれやすい。景品を種類で割ることは、拡散と再来店を同時に狙う手だ。ローソンとナチュラルローソン、ローソンストア100、Lミニマートの一部が対象外とされている点も、実施店舗を選ぶことで在庫と話題を集中させる読み方ができる。

自社の販促に移すなら、単価帯で条件を変え、数量で希少性を出す

この設計から企業の販促担当が持ち帰れる要点は3つに絞れる。

  • 条件は単品でなく束ね買いで組む。「1点で1枚」ではなく「3点で1枚」にするだけで、1回あたりの購入量が動く。商品単価が高いほど必要点数を下げ、支払額の体感を揃えると乗ってもらいやすい。
  • 数量を絞って締切を在庫に握らせる。「各店◯枚・無くなり次第終了」は、潤沢配布よりも初動を強くする。イベントやポップアップなら会場ごとの上限を先に告知しておく。
  • 景品を種類で割り、集めたくなる形にする。全◯種のシリーズは複数回接触とSNSでの見せ合いを生む。絵柄やデザインの差し替えは、印刷物なら低コストで実現できる。

クリアファイルやコースターは、名入れ・全面印刷が効く紙・樹脂の景品で、絵柄違いのシリーズ化とも相性がよい。菓子やアイスのように反復購買される消費財と、単価を抑えた印刷物を組み合わせる発想は、食品と景品を扱う自社キャンペーンにそのまま応用できる。条件設計を詰める前段ではノベルティ企画の進め方で目的と対象を固め、配布量と単価の見積もりはノベルティ予算の立て方で先に押さえておくと、今回のような「点数×数量」の設計に落とし込みやすい。

菓子3点とアイス2点の差が示すもの

ハイキュー!!×ローソン×明治のキャンペーンは、8月11日から24日までの2週間、各店24枚という細い供給の中で走る。菓子3点・アイス2点という1点の差、そして店ごとの上限枚数。この2つが、まとめ買いと早期来店とコンプリート来店を同時に引き出している。景品を「何をもらえるか」で語るだけでなく、「どう買わせ、いつ来させるか」の条件として設計する——今回の明治の組み立ては、その具体例として読める。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.08.12
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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