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羽田で35日、福岡で16日、架空のみやげ屋は平台一つで売る

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2026.09.26
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羽田で35日、福岡で16日、架空のみやげ屋は平台一つで売る

宇宙にある架空のみやげ屋、という設定だけを持ったブランドが、羽田空港と福岡の書店で同じ時期に売り場を持つ。〈SPACE SOUVENIR〉を手がけるRIDE Inc.(東京都目黒区、代表取締役:國府田淳)が2026年9月 […]

宇宙にある架空のみやげ屋、という設定だけを持ったブランドが、羽田空港と福岡の書店で同じ時期に売り場を持つ。〈SPACE SOUVENIR〉を手がけるRIDE Inc.(東京都目黒区、代表取締役:國府田淳)が2026年9月25日17時10分に発表した。羽田空港 蔦屋書店は9月28日(月)14時から11月1日(日)20時までの35日間、六本松 蔦屋書店(福岡市中央区)は9月29日(火)から10月14日(水)までの16日間。販促やイベントを担当する立場から見て効くのは、この二会場が店舗を作らずに売り場を持ったという一点だ。

目次

羽田は35日、福岡は16日、二つの会期は重なって走る

福岡の16日間は羽田の会期に丸ごと入る

会期を日数で数えると羽田が35日、六本松が16日。開始は1日しか違わず、六本松の16日間は羽田の35日間にすべて含まれる。順番に回す巡回ではなく、長い枠と短い枠を同時に走らせる形だ。PR TIMESの見出しも「同時開催」と書いている。

初回は中目黒で30日間だった

ブランドの立ち上げは2026年6月。8月に中目黒 蔦屋書店でブランド初のPOP UPを開き、30日間の会期を終えている。RIDE Inc.の所在地は目黒区中目黒で、1回目は自社の足元、2回目が空港と九州という並びだ。会場は1か所から2か所、会期の合計は30日から51日に増えた。

売り場は店舗ではなく平台一つ、主催は蔦屋書店側

羽田は店外平台、六本松は上りエスカレーター前のフェア台

各店の公式イベントページを開くと、売り場の実体が書かれている。羽田は「店外平台」、六本松は「上りエスカレーター前フェア台」。どちらも書店が持っている既存の什器で、囲いを立てた仮設店舗ではない。羽田のページは主催を「羽田空港 蔦屋書店」と明記しており、問い合わせ先も店舗の代表番号(03-5579-7575)になっている。ブランド側が場所を借りて出店するのではなく、書店のフェア枠にブランドが乗る建て方だ。

同じ期間に他社のフェアが何本も並んでいる

羽田のイベントページには、SITUS(8月18日〜9月28日)、CHIZUTABI・molmena・American Needle(いずれも8月24日〜10月5日)が関連フェアとして並ぶ。六本松側も、米粉菓子屋Sanjiの5周年POP-UP(9月25日〜27日)やasobou(9月25日〜28日)、RILATO・saranam(いずれも9月16日〜29日)が同時期に入っている。35日間という長さは独占ではなく、書店のフェア台の回転枠のうち長めの一本を取った、という位置づけになる。

2,090円から9,900円まで、価格の階段はこう並ぶ

ロンT5型の値段は3点しかない

26AWコレクション第一弾はロングスリーブTシャツ5型とトートバッグ1型。5型の税込価格は8,800円が1型、9,350円が3型、9,900円が1型で、実質3つの値段に寄せている。トートは4,400円。公式オンラインストアでは9月25日(金)から順次発売で、9月26日時点でも一部の色は「COMING SOON」表示のままだった。全型一斉ではなく、色ごとに出していく運びだ。

平台で手に取られる価格帯は2,000円台に別にある

両店のイベントページは、ロンTとトートのほかにキャップ、ソックス、宇宙飛行士と蓄光の月のキーチャームも並ぶと書いている。公式オンラインストアの表示価格は以下のとおりで、2,090円から9,900円までの階段になっている。通り抜ける人が多い売り場で、9,000円台だけを平台に置くのは厳しい。

アイテム 税込価格 26AW第一弾
ソックス(Tie-dye/重力に逆らう) 2,090〜2,200円 -
キーチャーム(宇宙飛行士と蓄光の月) 2,750円 -
トートバッグ「地球くん」 4,400円 ○
キャップ(BIRTH OF SPACE ほか) 5,500円 -
半袖Tシャツ(imagination Tee) 8,250円 -
ロンT「ウチュウ」 8,800円 ○
ロンT(LIFE/THANK U FOR/BACK TO THE MOON) 各9,350円 ○
ロンT「地球くん」 9,900円 ○

価格は2026年9月26日時点の公式オンラインストア表示。店頭価格の別記はイベントページにない。

自社の販促に置き換えると、どこに費用が要るか

世界観は造作ではなく文字とグラフィックが持っている

平台一つで「架空のみやげ屋」が成立しているのは、設定を空間ではなくプリントとコピーに載せているからだ。ブランドの格言をバックプリントにしたロンT、「THANK YOU FOR」の文字にUFOを隠した一枚、漢字ではなくカタカナで「ウチュウ」と置いた一枚。文字がそのまま柄になっているので、什器が既製の平台でも中身が薄くならない。自社の催事で予算の大半を造作に振っている場合は、順序を入れ替える余地がある。

型数を絞って色数で見せる

投入は5型+1型で、色展開によって棚の面積を作っている。ノベルティや物販グッズの制作でロット割れを避けたいとき、型を増やすより色を増やすほうが版の本数は抑えられる。今回は文字とイラストが主役なので、同じ版で色替えが効く構成になっている。andoorが二子玉川で開いた初POP UPは編集長の在店枠を12コマ用意して人で場を持たせたが、こちらは無人の平台でも成立する設計を選んでいる。どちらを取るかで必要な人件費がまるごと変わる。

購入特典に組み替えるなら景品の枠を先に当たる

今回はすべて有償販売なので、景品表示法の景品類には当たらない。これを「一定額以上の購入でトートを進呈」という購入者特典に組み替えると、総付景品の上限規制の対象になり、取引価額に応じた金額の線を先に引く必要が出てくる。西川がスヌーピーのトートで特典の線を税込5,500円に上げた例のように、対象金額をどこに置くかが設計の入口になる。告示では上限が取引価額の10分の2(その額が200円未満なら200円)と定められており、線を引く前にこの計算を通しておきたい。

運営はクリエイティブスタジオ、自社ブランドが提案の見本になっている

RIDEの案件一覧にSPACE SOUVENIRが並ぶ

RIDE Inc.は中目黒に拠点を置くクリエイティブスタジオで、公式サイトの案件一覧にSPACE SOUVENIRが自社プロジェクトとして載っている。記載された関与範囲は、コンセプト・ネーミング、ロゴ開発、CI設計、コピー開発、商品・MDディレクション、店舗・空間ディレクション、Eコマース構築・運営、PR戦略まで。同じ一覧には富士フイルムやJ.PRESS ORIGINALS、星野リゾートの採用サイトなどの受託案件が並ぶ。

受託の説明を自社ブランドで実演している

このPOP UPは、ブランド単体の販促と同時に、受託側のサービス一覧を自社で一巡させた実物でもある。提案書の項目を並べるより、35日間の会期と価格表を見せたほうが早い。社内に企画機能を置きたい事業会社にも、小さい自社ブランドを1本立てて説明材料にする筋は取れる。

見に行く前に押さえる営業時間と免税・配送の扱い

会場ごとの条件は各店の公式ページに分かれて出ている。羽田は開始が9月28日14時からで、初日の午前は間に合わない。

項目 羽田空港 蔦屋書店 六本松 蔦屋書店
会期 9月28日14:00〜11月1日20:00 9月29日〜10月14日
日数 35日間 16日間
売り場 店外平台 上りエスカレーター前フェア台
営業時間 7:00〜20:00(書店に準ずる) 9:00〜22:00(同)
所在地 東京都大田区羽田空港3-4-2 第2ターミナル 国際線施設エリア4F 福岡県福岡市中央区六本松4-2-1 六本松421 2F
電話 03-5579-7575 092-731-7760
無料配送 記載なし 税込7,700円以上で無料

両店とも外国人旅行者向けの免税手続きを扱うが、公式ページには「一部の商品は、免税手続きができないことがございます」と付いている。決済もクレジットカード・電子マネー・QRコードに対応する一方、「一部、ご利用いただけない店舗がございます」との注記がある。空港の売り場で免税前提の値付けを想定するなら、対象になるかを事前に店舗へ確認しておく話になる。ギフト包装は両店で扱いがある。

六本松の無料配送の線が税込7,700円というのも効く。ロンTは1枚で条件を満たすが、4,400円のトート1点では届かない。会場でまとめ買いを促すか手持ちで帰らせるかが、この線で分かれる。

次にやるのは3か月分のイベント一覧を数えること

会期の長さは、ブランドの意気込みではなく店側の回転で決まっている。マイケル・ジャクソンの公式ストアが巡回4会場で会期をそろえた例と違い、今回は長短の違う枠を重ねる形を選んだ。自社で似た売り場を取りたいなら、出したい店舗のイベント一覧を3か月分さかのぼって、会期の日数と売り場の名称(平台・フェア台・催事スペース)を書き出すところから始めたい。3日・16日・35日というばらつきが、そのまま相談できる枠の実寸になる。

参照した情報

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.26
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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