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サンプル1着から30着の神戸の縫製工場、販促の布物は頼めるか

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2026.09.26
・読了目安 7分

サンプル1着から30着の神戸の縫製工場、販促の布物は頼めるか

株式会社Olinks(兵庫県神戸市中央区)が運営する縫製工場「The Support Factory」が、アパレルブランド・企業向けの小ロット縫製を始めた。発表は2026年9月25日14時58分。受ける範囲はサンプル1着 […]

株式会社Olinks(兵庫県神戸市中央区)が運営する縫製工場「The Support Factory」が、アパレルブランド・企業向けの小ロット縫製を始めた。発表は2026年9月25日14時58分。受ける範囲はサンプル1着から30着程度までで、パターン・生地・付属が手元にそろっていれば縫製工程だけでも引き受ける。布物の販促品を作る側から見ると、数量の下限が1着まで下がる窓口が一つ増えた形だ。ただし発表文が名指ししている相手はアパレルブランドと企業で、ノベルティや販促品という言葉は出てこない。発表文の中身と、公式サイトにだけ書かれた条件は分けて読みたい。

目次

サンプル1着から30着まで、この工場が受ける工程はどこか

発表文によると、The Support Factoryが対応するのはサンプル1着から30着程度までの縫製・生産。裁断から縫製までの全工程を工場内で行い、相談はヒアリングから始める。縫製以外が必要なときはパターンや生地などの資材調達も支えるとしている。想定ケースとして挙がるのは、展示会用サンプルの後に少量の縫製先を探す、既存の生産背景とは別に国内の工場を探す、といった状況だ。相談の入口は公式サイトの問い合わせフォームとメールで、「まだすべての準備が整っていない」段階でも受け付けるとある。

パターンと生地と付属がそろっていれば、縫製だけでも受ける

発注側にとって効いてくるのはこの一文だ。デザインと仕様が決まり、パターン・生地・付属を用意している場合は、縫製工程のみでも承るとしている。つまり同じ「1着から」でも、資材調達まで頼む依頼と、縫うだけを頼む依頼では見積りの中身が変わる。販促物の企画では生地の指定まで踏み込まないことが多い。どちらの頼み方かを先に決めないと見積りの比較ができない。

技能士の資格を持つ縫製士と、メゾンのリペア経験者が同じ工場にいる

在籍しているのは、20〜40代の一級婦人子供服製造技能士の資格を持つ縫製士や、海外のメゾンブランドのリペア技術とスーツの仕立て経験がある職人だと書かれている。全員が技能士だとは書かれておらず、人数も発表文には出ていない。技能の幅を示す記述で、月産能力を示す数字ではない。

公式サイトを開くと、発表文に無い条件が並んでいる

The Support Factoryの公式サイトは、お直し(リペア・リフォーム)を商品として販売するオンラインストアの形をとっている。小ロット縫製は専用ページと専用フォームが用意されている一方、価格が公開されているのはお直し側だけだ。発表文だけを見ると、公開されているお直し側の条件を読み落とす。

お直しはOlinks.Inc のブランド商品だけ、他社ブランドは受けない

お直しの商品ページには「当ウェブサイトでは Olinks.Inc のブランド商品のみを対象としたリフォーム・リペアサービスを提供しております。その他のブランドの商品については対応いたしかねます」と書かれている。運営会社のサイト側でも、リフォームおよびリペアは対象ブランドの顧客に限ると説明している。今回開いたのは他社ブランド向けの縫製の窓口で、お直しの窓口は自社ブランドに閉じたまま、という線引きだ。配った後の修理まで一つの窓口で抱えてもらう前提で企画を組むと、そこで話が止まる。

公開されているのはお直しの料金、税込表示で1,650円から

お直しの価格は品目ごとに商品ページに並び、いずれも税込表示になっている。納期は「商品到着後7〜14日営業日以内にご返送」と書かれており、これは客から送られた既製の衣類を直す場合の日数だ。小ロット縫製の納期ではないので、見積り依頼のときに持ち出すと話がずれる。

お直しの品目 表示価格(税込)
パンツ丈詰め/スカート・ワンピース丈詰め 1,650円から
裾(ルイス)のほつれのお直し 1,650円
ファスナー交換/シルエット調整 3,300円
付属の付け替え 880円
付属のみ購入 330円から
その他の料金(案内を受けた客専用) 1,650円から13,200円
カスタマイズ料金 6,650円から

レビュー欄の48件はお直しの話で、縫製の実績ではない

公式サイトの商品ページにはレビューが表示されており、全体で48件と出ている。9月7日付には、値段は張るが大切なパンツを頼み、直したのが分からない仕上がりだったという趣旨の投稿がある。7月2日付には、街の修理屋だと2週間以上かかりそうな内容が1週間から10日程度で自宅に届いたとするものが載る。8月31日付には、今後も取扱いブランドのお直しで利用したいという書き方があり、対象ブランドが限られる条件は客側にも伝わっている。いずれもお直しに対する評価で、小ロット縫製の納品評価ではない。

30着の布物を頼むとき、見積りはどこで止まるか

フォームが先に聞くのは品目・枚数・納期

小ロット縫製のフォームで求められるのは、氏名、メールアドレス、会社名またはブランド名、担当者名、希望アイテム、希望枚数、希望納期、問い合わせ内容だ。販促の案件では配布先の店舗数や参加見込みが固まらず、枚数が最後まで決まらないことが多い。仮でも枚数と納期を置いて出すのが早い。品目についても「トートバッグ」ではなく、生地と寸法と仕立ての指定まで落とすと、縫製だけの依頼なのか資材調達込みなのかが相手に伝わる。

10個から買える既製品と、1着から縫う工場を同じ表に並べない

数量の下限は、既製品に名入れする発注と、型から縫う発注で意味が違う。既製品では発注画面の下限と仕様書の最小ロットがずれることもある。アイグッズの金継ぎシリーズに木製ヘアブラシが加わった件では、メーカー仕様表の最小ロットが250個である一方、EC画面の数量欄は10個から始まり単価は変わらなかった。縫製から起こす場合は、その単価表そのものが存在しない。

頼み方 数量の起点 公表されている価格 数量の決まり方
The Support Factory の小ロット縫製 サンプル1着 発表文・公式サイトともに記載なし 希望枚数をフォームで伝えて見積り
The Support Factory のお直し 1点 1,650円(税込)から 品目ごとに商品ページで確定
既製アメニティへの名入れ(アイグッズの例) 10個 208円(税別) EC画面の数量欄が下限、仕様表は250個

30着で足りる配布と、足りない配布を先に分ける

全国の売場に置く施策には届かない、社内や取引先に渡す用途なら入る

サロモンが9月24日に始めた購入特典は、直営店と正規取扱店を数えると107店に配る規模で、終了の条件は日付ではなく在庫に置かれていた。30着ではこの型の施策は組めない。逆に、展示会のスタッフ用ユニフォーム、取引先への贈り物、受注生産にして応募者だけに渡す企画なら数量が収まる。配布方式を先着や抽選に寄せるほど必要枚数は読みやすくなる。

実績として写真を出せるかは、注文のときに決められる

お直しの商品ページには、仕上がりのBefore/After写真をInstagramに掲載してよいかを「掲載OK」「掲載NG」から選ぶ欄がある。工場側が事例公開の可否を注文時点で確認している裏返しで、取り決めが早いほど揉めにくい。小ロット縫製のフォームには同じ選択欄が用意されていないので、公開の可否は自分から相談時に出しておきたい。縫製を伴う販促物は関係者が増えやすく、アークテリクスの交通広告をサックに縫ったワークショップでは、主催・企画運営・ミシン協力が3社に分かれていた。見積りと権利の相手が同じとは限らない。

相談の窓口と、来店で変わる条件

公式サイトに出ている条件を並べる。なお来店特典とクーポンはお直しの案内に書かれているもので、小ロット縫製に適用されるかは書かれていない。

項目 内容
工場 The Support Factory(兵庫県神戸市中央区栄町通1-2-5 SSSX 3F)
運営会社 株式会社Olinks(代表者 川口登史幸、未上場)
小ロット縫製の相談 公式サイトの問い合わせフォーム、またはメール
フォームの入力項目 希望アイテム、希望枚数、希望納期、問い合わせ内容など
問い合わせの返信 3営業日以内(Contactページの表記)
来店予約 火〜金・第2土曜日、10:00〜17:00
来店受け取りの特典 次回から使える1000円OFFクーポン、返送時の送料無料
公式LINE登録 500円OFFクーポン

まず1着だけ縫ってもらい、量産の相手はそのあとで選ぶ

今回の発表で動いたのは、他社ブランドの服づくりに対して1着からの窓口が開いたことだけだ。価格も月産能力も公表されておらず、条件は相談の中で決まる。手元の販促企画から「1着だけ縫ってもらう仕様」を切り出し、品目・希望枚数・希望納期を仮の数字で埋めてフォームを送るのが、いま取れる一歩になる。そこで届いた1着を社内の判断材料にして、31着以上が見えた時点で同じ図面を渡せる工場を別に当たっておけば、見積りの土台がぶれない。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.26
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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