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名刺交換で缶マグネットが無料、東京の阿智村ブースはキンコーズ施工

展示会
2026.09.25
・読了目安 7分

名刺交換で缶マグネットが無料、東京の阿智村ブースはキンコーズ施工

ツーリズムEXPOジャパン2026が9月24日、東京ビッグサイト東展示棟で開幕した。東7ホールのK-28に出ている阿智☆昼神観光局のブースでは、来場者がその場で缶マグネットを作って持ち帰れる。ブースの装飾制作・施工、ワー […]

ツーリズムEXPOジャパン2026が9月24日、東京ビッグサイト東展示棟で開幕した。東7ホールのK-28に出ている阿智☆昼神観光局のブースでは、来場者がその場で缶マグネットを作って持ち帰れる。ブースの装飾制作・施工、ワークショップの企画・運営、配布用ポストカードの制作をまとめて担当するのが、キンコーズ・ジャパン(東京都港区、社長・渡辺浩基氏)だ。参加費は無料だが、名刺交換か阿智村公式SNSのフォローが条件として明記されている。印刷会社に装飾と体験と配布物まで一括で任せると何がどこまで含まれるのか、公表された条件を確認した。

目次

キンコーズが阿智村ブースで受け持ったのは装飾と缶マグネット

大型グラフィックと販売エリアを含むブース装飾を施工

キンコーズが9月24日に出したニュースリリースによれば、同社が担当するのは阿智☆昼神観光局ブースの装飾制作・施工だ。ブース内は「日本一の星空」で知られる阿智村の星空や自然景観を大型グラフィックで表現し、観光情報の発信エリアと特産品の販売エリアを設ける。阿智村を代表する7つの山々の総称である阿智セブンサミットの紹介やPR展示も置かれる。制作から会場での施工までが1本の発注に収まっている。

ポストカードは配る、缶マグネットは作らせる

同じブースで性格の違う2種類の販促が動いている。阿智セブンサミットや星空、山と渓谷をテーマにしたポストカードは来場者向けノベルティとして配布され、缶マグネットは来場者が手を動かして持ち帰る。立ち寄るだけの人と数分間その場に留まる人を、別々に受け止められる構成だ。地域の素材を物にして売り場をつくった例には、盛岡で12日間のポップアップを開いた米袋の生地で作るCOME SACKもある。

無料の缶マグネットは名刺交換かSNSフォローが条件

リリースに書かれた条件をそのまま並べる

ここを緩く読むと現場で食い違う。自社サイトのリリースとPR TIMES配信は同じ内容で、条件表と本文から読める項目を並べる。

項目 リリースの記載
参加費 無料
参加条件 名刺交換または阿智村公式SNSのフォロー
所要時間 5分〜10分
数量 各日数量限定。予定数に達し次第受付終了
作れるもの 用意された絵柄から選ぶか、白紙の台紙にクレヨン・色鉛筆で描く

開始・終了時刻や1人あたりの個数制限は、今回のリリースからは読み取れなかった。時刻を当てにせず、着いた時点で受付状況を確認するほうが確実だ。

白紙の台紙を選ぶと所要時間は10分近くまで伸びる

絵柄を選ぶだけでなく、白紙にクレヨンや色鉛筆で描ける選択肢が併記されている。選ぶだけなら短時間で終わるが、描く工程が入れば所要時間は上限の10分近くまで伸びる。滞在時間を伸ばしたい出展者には描画用の台紙が効き、混雑時には回転が落ちる。

8月の星空フェスで同じ会社が出した缶バッジは330円だった

有料メニューと無料ワークショップを並べる

キンコーズは8月4日にも阿智村関連のリリースを出している。阿智村で開かれた「天空の楽園 ナイトツアー スペシャルイベント『STARRY NIGHT FES 2026』」への出店で、そこでは缶バッジやTシャツ、バッグをその場で作る体験を有料で提供していた。同じ企業、同じ阿智村、同じ「その場で作る」体験が、場所を変えると無料になっている。

比較項目 8月・阿智村のフェス 9月・東京のEXPO
作るもの 缶バッジ、Tシャツ、バッグ 缶マグネット
価格 缶バッジガチャ330円、体験型缶バッジ550円、星座パーソナライズTシャツ2,750円(税込) 無料
参加の入口 当日ブースで受付し、商品や体験内容を選んで申込み 名刺交換またはSNSフォロー
キンコーズの立場 自社ブースを出店 観光局ブースの装飾・施工とワークショップ運営を担当

回収しているものが現金から連絡先に変わっている

8月のフェスでは、その場で作るメニューが330円から2,750円までの商品として売られていた(税込)。9月の展示会では体験が無料になり、代わりに名刺かSNSのフォローが引き換えになる。筆者の見方では、値付けの違いというより、その場で回収したいものが現金から接点へ移ったための差だ。観光地のフェスは購買が成立しやすく、展示会では後日の商談につながる連絡先が価値を持つ。ノベルティを会員登録の入口に据えたFREAK’S STORE40周年と、引き換え条件の置き方が近い。

出展1,420団体の会場で、一般日に行くといくらかかるか

小間数は減ったのに出展団体数は増えた

ツーリズムEXPOジャパン推進室が出した開幕リリースの数字を、前回の東京開催と並べる。

指標 TEJ2026(東京) TEJ2024(東京)
参加国・地域数 海外74カ国・地域 海外80カ国・地域
総出展小間数 1,553小間 1,624小間
出展企業・団体数 1,420 1,384
商談件数(2026は開幕時点の事前マッチング件数) 6,454件 6,239件
来場 目標18万人 実績182,934人

総出展小間数はトラベルソリューション展を含む数字で、1団体あたりの平均は前回を下回る。単独ブースが並ぶ区画では、隣との差が装飾と体験で決まりやすくなる。2025年は愛知・中部北陸での開催のため、比較は前回の東京開催に取った。

前売1,200円、学生は登録と学生証で無料

項目 内容
会期 業界・プレス日 9月24日・25日 各10:00〜18:00/一般日 9月26日10:00〜18:00、27日10:00〜17:00
会場 東京ビッグサイト東展示棟(東1・2・3・7・8ホール)/江東区有明3-11-1
該当ブース 東7ホール K-28(阿智☆昼神観光局)
一般日の入場料 前売1,200円(税込)/当日1,500円(税込)
前売の期限 9月25日23:59まで
無料・割引 小学生以下は保護者同伴で無料。学生は来場登録と当日有効な学生証提示で無料。障がい者手帳所持者は本人と介助者1人まで各1,000円(税込)
注意 24日・25日は業界・プレス日で、一般向け入場券の対象は26日・27日のみ。最終入場は閉場30分前

名刺交換が成立しやすいのは業界関係者が来る24日・25日で、一般日の26日・27日は名刺を持たない来場者が中心になる。同じ施策が日によって別の入口で回る。

フォロー引き換えは同じ会場に何本も走っている

主催者の公式サイトにはブース内イベントの検索機能があり、9月25日時点で444件が登録されていた。初日10時開始の枠を見るだけでも、引き換え条件つきの配布は阿智村ブースに限らない。

  • カマニイヤ ホテル & ヴィラ バリ(G-11)「SNSフォローでトリダトゥブレスレットをプレゼント!」
  • 加賀地域連携推進会議(L-10)「【9/24・25】両日先着30名様限定!『オール加賀会議』Instagramアカウントフォローで加賀地域の特産品『加賀寿庵』プレゼント」
  • 隠岐 西ノ島町観光協会(N-05)「公式SNSフォローキャンペーン!」

加賀の枠は先着30名という上限を数字で公表している。阿智村ブースが「各日数量限定」にとどめているのとは対照的で、来場者から見た確実性はこの1行で変わる。なお444件の一覧に阿智☆昼神観光局の枠は見当たらず、缶マグネットはキンコーズ側の告知で伝わっている。

自社の展示会に持ち帰るなら、発注範囲と条件文から詰める

装飾・体験・配布物を分けて発注しない手がある

今回のリリースで確認できる発注範囲は、ブース装飾の制作・施工、来場者向けワークショップの企画・運営、オリジナルポストカードの制作の3つだ。装飾は内装業者、ノベルティは販促会社、当日の運営は人材会社と分ける形も多いが、その場合はデザインの統一とスケジュール調整が自社に残る。印刷から施工までを1社に寄せた今回の形は、担当者の工数をどこに置くかの実例になる。素材から用途を外部と開発した例には、デンプン主原料のバイオ素材で用途を募った不易糊工業とmizuiroもある。

条件文は当日の運用に耐える言葉で書く

「名刺交換または阿智村公式SNSのフォロー」という一文は短いが、当日の判断をほぼ覆っている。名刺を切らした人も名刺を出したくない一般客もSNSで通せ、どちらも断る人には受付できないと説明できる。「ご協力いただいた方に」といった曖昧な表現では、スタッフごとに線引きが変わる。所要時間と数量制限まで先に書いておけば、待ち列が伸びたときに打ち切る根拠にもなる。条件文は集客コピーではなく、当日の運用手順として書いておきたい。

26日・27日にK-28へ行くなら確かめたい3点

一般日に行ける販促担当者は、東7ホールK-28で3つだけ見ておくと持ち帰りが早い。缶マグネットの受付が何分待ちで回っているか、白紙の台紙を選ぶ人と絵柄を選ぶ人の比率、完成品を渡す導線とポストカードを配る導線が分かれているか。2つ目は自社イベントの所要時間見積もりにそのまま効く。

行けない場合の次の一手は、次回出展で配る予定のノベルティを1つ選び、「無条件で配る」「名刺交換で渡す」「SNSフォローで渡す」の3案に分けて、それぞれ何人分を用意するかまで書き出すことだ。条件を1行足すだけで、同じ物が配布物から接点獲得の道具に変わる。参加条件や数量は変更される場合があるため、来場前に出展者の告知を確認したい。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.25
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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