株式会社ゴッドスピードが、LEDポスターサイネージ「GS-PS01」の販売を2026年9月に始めた。9月25日付のプレスリリースによれば、縦長のポスター型LEDで、複数台を横につないだワイド表示と折りたたみ収納に対応する。表示内容は本体のWi-Fiスポットにスマートフォンを接続し、専用アプリから動画や画像を送って差し替える。紙ポスターを刷り直して店舗へ送り、現場で貼り替えてきた販促担当者にとって、置き換え先の候補が一つ増えた。
ゴッドスピードが9月に売り出し、価格は問い合わせ扱い
発表したのは株式会社ゴッドスピード(代表取締役社長・猪田嘉夫)。会社概要ページによれば設立は2004年2月23日、業務内容は各種販促品の企画制作・製造販売やOEM企画・製造など。「POPmate」の名前で2.4インチから55インチまでの液晶電子POPを並べており、LEDのポスター型は既存の液晶ラインとは表示方式が違う。同社サイトの製品一覧には2026年9月26日時点でGS-PS01が無く、詳しい仕様の確認は問い合わせ経由になる。
所在地はリリースと公式サイトで表記が分かれる。リリース冒頭は「本社:東京都世田谷区」、公式の会社概要は本社を目黒区東山2-1-3とし、世田谷区駒沢1-4-15を東京事務所とロジスティックセンターとしている。問い合わせ番号03-5721-2525は駒沢の事務所の番号だ。
価格は製品概要で「お問い合わせください」、販売方法は「お問い合わせ・お見積もり」。金額が出ていないため、税込か税別か、本体売りかどうかは公表情報から読み取れない。
連結は最大5台、製品概要は「P1.86の場合」と条件を添える
リリースは本文で「本モデルは最大5台まで連結でき」と書き、製品概要の連結台数欄は「最大5台(P1.86の場合)」と条件を添えている。製品概要のピクセルピッチ欄もP1.86なので、5台は本機の標準仕様での公称上限という読み方になる。推奨値ではないため、実際に何台つなぐかは設置幅と電源で決まる。1台のモジュールは320×160mm、材質はアルミダイキャスト、リフレッシュレートは3840Hzと記載されている。
更新は本体のWi-Fiに専用アプリでつないで送る
更新の手順もリリースに書かれている。本体のWi-Fiスポットにスマートフォンを接続し、専用アプリから動画や画像を設定して送信ボタンをタップする。押さえたいのは、つなぐ先が店舗の回線ではなく本体側のWi-Fiだという点だ。店にネット回線を引かずに更新できる代わりに、端末を本体の電波が届く場所まで持っていく必要がある。同社はクラウド型配信システム「POPmate Cloud」を別製品として持つが、今回のリリースにGS-PS01と組み合わせる記載は見当たらない。遠隔から一斉に流したいなら、可否を見積もりの場で確かめることになる。
自社の液晶サイネージと並べて輝度と消費電力を見る
GS-PS01の数字は、同じゴッドスピードの液晶製品ページと突き合わせると位置づけが見える。リリースは「製品資料記載の仕様では、輝度800cd/㎡、コントラスト比5,000:1」と、出所を断って書いている。
| 項目 | GS-PS01(LED) | GS-430EL(43型液晶) | GS-550ADE(55型液晶) | GS-900UW(36型液晶) |
|---|---|---|---|---|
| 輝度 | 800cd/㎡ | 300cd/m2 | 300cd/m2 | 約500cd/㎡ |
| コントラスト比 | 5,000:1 | 1200:1 | — | 1000:1 |
| 消費電力 | 最大約600W/台 | — | 120W | 52W |
| 重量 | — | 18.4kg | 32.2kg | 8.8kg |
「—」はリリースまたは各製品ページに記載がない項目。液晶3機種は同社製品ページの製品仕様欄による。
輝度800cd/㎡は自社の液晶より一段上に置かれている
液晶側の300〜500cd/㎡に対して800cd/㎡。窓際や入口付近、照明の強い売り場ではこの差が読みやすさに出る。コントラスト比5,000:1も同じで、黒が締まるぶん白抜きのコピーを遠くから拾いやすい。ただし輝度は仕様上の値で、実際の見え方は設置面の照度や配色、見る人との距離で変わる。
最大約600Wを5台並べると電源の引き方が変わる
消費電力(最大)は約600W/台。液晶のGS-550ADEが120W、GS-900UWが52Wなので、最大値どうしで比べると5倍から11倍になる。上限の5台を最大値で単純に積むと約3,000W。これは発表値ではなく公表スペックを5倍した計算値だ。国内で一般的な100V・15Aのコンセント1系統で扱えるのはおよそ1,500Wなので、最大値で見積もれば2台でほぼ上限に触れ、3台以上なら系統を分けるか会場に容量を確認することになる。「最大」と断った値なので常時この数字が出るとは限らないが、ブース図面の電気容量の申請は最大値で見ておきたい。
紙ポスターの差し替えに今どれだけ手が掛かっているか
この製品が刺さるかどうかは、スペックより今の運用で決まる。紙を1枚替えるには、データを直し、印刷を手配し、店舗へ送り、現場で貼り替える。店数が多いほどロットは大きくなり、直前の価格変更や欠品に追随しにくい。LEDなら印刷と配送が抜け、現場の人のスマートフォンが更新端末になる。
刷って送る工程が抜けると仕事はどう変わるか
紙は刷った枚数が上限になるため、「とりあえず4週間分をまとめて刷る」という発注になりやすい。画面なら会期の途中で中身を入れ替える前提で企画を組める。一方でコンテンツを作る手間は増え、毎回動画を起こすなら印刷費を削った分が制作費に移るだけだ。既存のポスター原稿をそのまま表示する運用から始めたほうが、判断材料は早く集まる。
本体のWi-Fiにつなぐ方式は多店舗の一斉更新とは別の話
本体のWi-Fiに接続して送る方式は、1店舗・1会場で完結する更新に向く。逆に全国の店舗で同じ日に同じ内容へ切り替えるなら、誰がどの店で送信したかを追う仕組みが別に要る。掲出面が多い企画ほど運用が重くなるのは屋外広告も同じで、京王エージェンシーとぐるなびは渋谷のOOHと加盟飲食店を組み合わせたプランを2026年9月17日に始め、標準プランを10・30・50店舗の3段階としている(渋谷の屋外広告に加盟飲食店を10店舗から重ねた京王エージェンシーとぐるなびの事例)。面が増えるほど、内容を誰がいつ差し替えるかの段取りが企画の成否を分ける。
展示会と常設店頭では、折りたためる価値が同じではない
設営と撤収を毎回やる展示会
折りたたみが効くのは、運んで、建てて、また畳む現場だ。展示会は会期が数日で、前後に設営と撤収がある。大型の液晶は平板のまま運ぶしかなく、55型のGS-550ADEは32.2kgある。畳めるLEDポスターなら保管と輸送の形を変えられる。ただし1台の重量は上の表で「—」のままなので、2人で運べるかは実機か製品資料で確かめる。
常設の店頭では、畳めることより置き場所の寸法
常設で使うなら畳む機会は少ない。効いてくるのは設置寸法で、製品概要の製品サイズ欄は640×1920×320mm、リリースは「縦長のポスター型ディスプレイ」と説明している。3辺のうち床に取られる寸法を実機で押さえ、通路幅から引いて人が通れるかを先に測る。駅や商業施設では通路や柱を販促の面に変える動きがあり、東京駅一番街ではスヌーピーの企画が改札から売り場までの通路を装飾で埋め、壁の二次元コードで壁紙を配った(東京駅の通路を装飾し二次元コードで足を止めたスヌーピーの企画)。面の置き場所を先に決める順番は、紙でもLEDでも同じだ。
配り切れる紙ポスターには、画面に移せない役割がある
置き換えで抜けやすいのが紙そのものの役割だ。京都市営地下鉄の烏丸御池駅では、アニメ制作会社の魚雷映蔵が配ったB1ポスター約40枚が約2日で予定数量に達している(3年前のクリアファイルを地下鉄グッズの購入特典に回した魚雷映蔵の事例)。持ち帰れる、飾れる、後から特典に回せるという性質は画面に移せない。掲示するポスターはLEDに寄せ、配るポスターは紙で残す切り分けが現実的だ。
見積もりを取る前に自分で確かめておく項目
| 項目 | リリース記載の内容 |
|---|---|
| 製品サイズ | 640×1920×320mm |
| 入力電圧 | AC100〜240V 50/60Hz |
| 消費電力(最大) | 約600W/台 |
| 連結台数 | 最大5台(P1.86の場合) |
| 販売価格 | お問い合わせください |
見積もり依頼に添える質問
- 価格の建て方(本体のみか、設置・保守込みか)
- 連結に必要な部材と、5台時の設置幅
- 同時に接続できる端末数と、専用アプリの対応OS
- 保証期間と、モジュール単位で交換できるか
現場で先に測っておくもの
- コンセントの系統と容量(置きたい台数を1系統で賄えるか)
- 周囲の照度、1台あたりの重量と梱包サイズ
- 画面から見る人までの距離(P1.86の粒が気にならないか)
まず1か所だけ紙ポスターと入れ替えて比べる
次に取れる行動を一つ挙げるなら、いちばん立ち止まってほしい面を1か所決め、そこに1台だけ入れて紙ポスターと入れ替えることだ。連結前提で複数台の見積もりを取ると金額が膨らみ、判断が止まる。1台なら、更新に掛かった時間、差し替えた回数、通行人が足を止めたかどうかを、紙の運用と同じ面で比べられる。価格が非公表の製品なので、上の質問リストを添えて製品資料と見積もりを取り寄せるところから始めたい。
参照元
- GS-PS01を9月より販売開始(2026年9月25日) — prtimes.jp
- 会社概要 — 電子pop.com
- 製品一覧 — 電子pop.com
- GS-430EL — 電子pop.com
- GS-550ADE — 電子pop.com
- GS-900UW — 電子pop.com
- POPmate Cloud — 電子pop.com
最終更新:2026.09.26
