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ARIH、セブン独占16品とレシート応募500名で無名から立ち上げる

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2026.08.25
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ARIH、セブン独占16品とレシート応募500名で無名から立ち上げる

BTSが企画段階から関わったフード&ビバレッジブランド「ARIH(アリ)」が、8月20日から全国のセブン-イレブン限定で16品を順次発売した。主催はhy Co.。あわせて、対象商品を2個以上買ってレシートで応募す […]

BTSが企画段階から関わったフード&ビバレッジブランド「ARIH(アリ)」が、8月20日から全国のセブン-イレブン限定で16品を順次発売した。主催はhy Co.。あわせて、対象商品を2個以上買ってレシートで応募すると抽選500名にオリジナルのプレート&コースターが当たるキャンペーンを、9月16日23時59分まで走らせている。日本では知名度ゼロの新ブランドを、他チェーンに広げず一社の棚だけで立ち上げる——販促担当が新商品を世に出すとき必ず突き当たる「どこで売り、どこで受け止めるか」の判断が、この組み立てに凝縮されている。

グッズの中身を紹介するのではなく、無名ブランドの初速をどう作るかという角度で、配布条件・購買動線・IPの使い方・コストの置き方を分解していく。

目次

セブン2万店への集中出荷が、無名ARIHの発見率を押し上げる

展開は3カテゴリ計16種。韓国の食文化を現代風に再解釈した「モダンヌードル」、活力訴求の「ポストバイオティク・エナジードリンク」、軽い飲み口の「デュアルバイオティク・ソーダ」で構成する。価格はカップ麺338円、袋麺230円(いずれも税別)。飲料と麺を横断する品ぞろえを、あえて1チェーンだけに集める意味は大きい。

同じコンビニ販促でも、アサヒ贅沢搾りが4つのコンビニを横断して18.3万名に自社商品を配った施策とは狙いが逆になる。すでに味も名前も知られた飲料は間口を最大化するほど効くが、ARIHは何者かがまだ伝わっていない。であれば、まず「どこへ行けば買えるか」を一意にした方が、話題を見た人が実物にたどり着きやすい。約2万店という店舗網が、広告を打たずに棚そのものを認知の入口へ変える。

対象2品でレシート1口、4品で2口——まとめ買いを促す口数設計

応募は、対象商品を2個以上買う→レシートを撮影→レシートに印字されたQRからフォームへ進む、という流れ。複数レシートの合算が可能で、4品買えば2口、期間中の応募回数に上限はない。1品ではなく2品からという線引きが、単品のお試しをまとめ買いへ引き上げ、麺とドリンクを同時に試させる。新ブランドにとっては、1回の買い物でカテゴリ体験の幅を広げられる設計だ。

もう一つの狙いはデータにある。フォーム応募は、顧客リストを一切持たない新ブランドが応募者の情報を得る数少ない接点になる。動線をレシートのQR一本に絞った点も実務的で、レシート・アプリ・ARを3層に重ねたミニストップの応募設計と比べると、離脱を抑えて応募母数を稼ぐ思想が見える。凝った演出で滞在させるか、最短で応募まで運ぶか。ローンチ直後で認知が薄い局面では、後者が母数を作る。

当選500名の賞品はBTSグッズでなくプレート&コースター

見落とされがちなのが、賞品にアーティストグッズを使っていない点だ。当選500名に配るのはオリジナルのプレート&コースターで、食卓で使う実用品に振っている。人を動かす引きはBTSという名前が担い、手に渡る賞品はブランドの世界観(食のある食卓)に沿わせる。引きと賞品を切り離すことで、タレントグッズにありがちなライセンス費や転売の過熱を避けながら、ブランド想起を食シーンへ結びつけられる。

賞品の量を海鮮ギフトへ切り替えたキリン本搾り第2弾のレシート応募が賞品価値そのもので反復購入を狙ったのに対し、ARIHは500名という控えめな当選枠に留めている。賞品原価を抑え、狙いを賞品の豪華さではなく「応募という行為」——つまり購入証明とデータ取得——に置いた配分だ。

購入8/20〜9/9・応募〜9/16、3週間の購入窓で試食母数を作る

期間の切り方にも意図がある。発売初日から購入期間を開け、応募だけ1週間後ろへずらしている。話題が立つ発売直後から実購入を積み、駆け込みの応募バッファを最後に残す形だ。3週間という購入窓は、給料日や週末を複数回はさみ、リピートの機会を確保する長さにあたる。

項目 内容
購入対象期間 2026年8月20日〜9月9日
応募締切 2026年9月16日 23:59
当選人数・賞品 500名/オリジナルプレート&コースター
応募単位 対象2品で1口、4品で2口(レシート合算可・応募無制限)
販路 全国のセブン-イレブン限定(約2万店)

価格・数値は各社報道および公式キャンペーンサイトの記載に基づく(2026年8月時点)。

無名の新商品を出す販促担当が、この設計から移せる3点

  • 販路を一社に絞り、そのチェーンの棚と店舗数に認知を肩代わりさせる。広く薄く撒くのは、すでに知られた商品の戦い方だと割り切る。
  • レシート応募は賞品で釣る仕掛けではなく、応募者データと「2個以上買った証明」を集める受け皿として組む。当選枠は小さくてかまわない。
  • 話題を生むIPと、実際に配る賞品を分ける。引きは有名IP、賞品は自社の世界観に沿う実用品にして、ライセンス費と転売の火種を同時に抑える。

ARIHが試しているのは、知名度のない商品を「一社の棚・2個からの購入・500名の実用賞品」という3つの絞り込みで立ち上げる型だ。次に自社が無名の新商品を出すなら、豪華な賞品や広い販路を先に考える前に、購入証明とデータをどこで受け止めるかから逆算すると、同じ予算でも初速の作り方が変わる。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.08.25
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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