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氷結2本で仲川瑠夏ステッカー、キリンがCM資産をセブン店頭に横展開

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2026.08.25
・読了目安 4分

氷結2本で仲川瑠夏ステッカー、キリンがCM資産をセブン店頭に横展開

セブン‐イレブンが8月18日から31日まで、対象のキリン「氷結」を2本買うと仲川瑠夏(FRUITS ZIPPER)のオリジナルステッカーを1枚渡す店頭キャンペーンを走らせている。仲川瑠夏は氷結のテレビCMとWEB動画に起 […]

セブン‐イレブンが8月18日から31日まで、対象のキリン「氷結」を2本買うと仲川瑠夏(FRUITS ZIPPER)のオリジナルステッカーを1枚渡す店頭キャンペーンを走らせている。仲川瑠夏は氷結のテレビCMとWEB動画に起用されている本人で、広告で見てきた顔がそのまま店頭特典になる構図だ。

販促を組む側から読むと、これは外部のキャラクターIPを借りるコラボとは設計が違う。自社が広告契約で押さえたタレントを、そのまま店頭の集客装置に回している。起用タレントの資産をどう二度働かせるか、という切り口で分解すると学べる点が多い。

目次

氷結2本でステッカー1枚、8月31日までのセブン限定

条件はシンプルで、対象の氷結を2本まとめて買うと、レジで仲川瑠夏の描き下ろしステッカーが1枚もらえる。配布はセブン‐イレブン店頭に限定され、期間は8月18日開始・8月31日まで。残暑でチューハイの需要が伸びる時期に合わせ、缶を1本ではなく2本単位で動かす狙いが明確に出ている。

キリンは今夏、仲川瑠夏を起用した氷結のCMとWEB動画を先行して流し、本人の誕生日に合わせた企画も打ってきた。その露出で温めたファン心理を、キャンペーン後半でコンビニ店頭の購買に着地させる。広告→話題→店頭、という時間差の組み立てが土台にある。

CM起用のタレントを店頭特典に回すと広告費が二度働く

この施策の芯は、すでに広告に投じたタレント資産を再利用している点にある。CM出演料や撮影費は放送・配信で一度回収するが、その同じ素材と本人の求心力を、今度はレジ前の景品として二度目に働かせている。新しいIPライセンスを外部から調達する費用が要らないぶん、原価はステッカーの印刷代とデザイン費に近づく。

ファン側の動機も強い。応援するタレントの限定グッズが、抽選ではなく「2本買えば確実に手に入る」形で提供されるため、行動のハードルが低い。コンビニでの菓子購入にキャラクターステッカーを付ける手法は明治×ハイキュー!!の菓子3点で先着ステッカーなど数多いが、氷結の場合は付ける相手が第三者IPではなく自社CMの顔である点が異なる。広告の投資回収と店頭販促が一本の線でつながっている。

「2本で1枚」がまとめ買いを引き出す閾値

購入条件を1本ではなく2本に置いた設計が客単価を押し上げる。1枚のステッカーで満足しないファンは、複数種を狙って2本×複数回の購入に動く。缶単価が低いチューハイでこそ、この2本しばりは効いてくる。飲みきれる価格帯の商品に、収集欲を刺激する特典を薄く重ねる組み方だ。

コンビニ店頭でのステッカー配布は枚数と条件の置き方で反応が大きく変わる。各店の配布上限をどう設定するかはみそきん×セブンの各店先着48枚という配布設計でも論点になった。氷結のように「2本で1枚・期間内配布」とする型は、来店客に確実性を約束しつつ、まとめ買いへ自然に誘導する中庸の設定にあたる。

ブランド・事務所・セブンが持ち寄る三者の資産

座組みを分けて見ると、三者がそれぞれ別の資産を出し合っている。キリンはCMで作った認知と缶という商品を、仲川瑠夏側(FRUITS ZIPPER)はファンダムと本人の描き下ろしを、セブン‐イレブンは全国の店頭と限定という希少性を提供する。どれか一つが欠けても成立しない構造だ。

とくにセブン限定という縛りは、ファンの来店先を1チェーンに集める。アイドルの求心力をコンビニの来店動機に変える組み方はローソン櫻坂46・日向坂46のスタンプ来店設計にも通じるが、氷結はスタンプの積み上げではなく単発の2本購入で完結させ、期間限定の缶チューハイという商材特性に合わせている。

起用タレントがいない販促でも使える設計の勘所

自社にCM契約のタレントがいなくても、この施策から抜き出せる考え方はある。

  • 既存の広告資産を店頭に降ろす — 過去のキービジュアルやマスコット、CM素材を景品や店頭POPに転用し、制作費を二度回収する
  • 特典は「確実に手に入る」形にする — 抽選より、条件を満たせば必ずもらえる方式のほうがファンの初動が速い
  • 購入単位を1つ上げる — 単価の低い商材ほど「2個で1つ」の条件がまとめ買いに効く
  • 配布チャネルを絞る — 全チェーン横断より単独チェーン限定にすると、来店先が集中し希少性も立つ
  • 露出と店頭を時間差で連動させる — 先に広告で温め、後半に店頭特典で刈り取る二段構えにする

景品表示法の総付景品ルールにも触れておきたい。購入者全員に渡す形式では、取引価額に応じた景品の上限がある。氷結2本程度の価格帯であれば少額のステッカーは収まる想定だが、単価の高い商材で同じ発想を使うときは、特典原価と取引額の比率を先に確認しておく。

広告資産の再利用・2本しばり・セブン限定を重ねた三段構え

氷結の今回の施策は、CM起用という先行投資をステッカーという実物特典で再利用し、2本購入という条件でまとめ買いを促し、セブン限定でファンの来店先を束ねる三段構えだ。自社の販促に落とすなら、まず手元にある広告資産と過去のキャラクター素材を洗い出し、店頭で確実に渡せる特典に転用できないかを検討するところから始めたい。8月31日までの店頭で、対象商品の売れ行きとステッカーのはけ方を実際に見ておくと、次の企画の精度が上がる。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.08.25
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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