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KFCがウマ娘の1500円セットをネット注文限定にしトレカ18種で二度呼ぶ

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2026.08.17
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KFCがウマ娘の1500円セットをネット注文限定にしトレカ18種で二度呼ぶ

日本KFCが8月12日に始めたウマ娘とのコラボは、1,500円のコラボセットを「KFCネットオーダー限定」で売る点に設計の芯がある。店頭では買えず、事前にアプリ・Webで注文した人だけが特典のトレーディングカードを受け取 […]

日本KFCが8月12日に始めたウマ娘とのコラボは、1,500円のコラボセットを「KFCネットオーダー限定」で売る点に設計の芯がある。店頭では買えず、事前にアプリ・Webで注文した人だけが特典のトレーディングカードを受け取れる。販促担当者の視点で見ると、これは景品の豪華さより「どこで・いつ・何回買わせるか」を先に決めた施策で、来店動線と在庫を同時に締めにいく作りになっている。

誰に向けた話かというと、飲食・小売でIP(キャラクター)コラボの特典配布を検討している販促・店舗運営の担当者だ。ネット注文限定と特典の会期分割という二つの手が、来店回数と現場負荷にどう効くかを分解する。

目次

ネット注文限定にすると、当日の行列ではなく事前の予約需要に変わる

今回のコラボセットは第1弾「ウマ娘のウマウマ!コブマヨディップセット」、第2弾「ウマ娘のウマウマ!にんじんオッチャホイセット」とも1,500円で、いずれもKFCネットオーダー限定・期間および数量限定での販売だ。店頭レジに並んでも買えない前提を先に置くと、需要は「その場の衝動」から「事前の予約」へ移る。

この移動が販促担当にとって効くのは三点ある。第一に、注文が事前に立つので原材料と限定グッズの数量読みが精度を持ち、品切れによる機会損失と過剰在庫の両方を抑えられる。第二に、注文時にアカウント情報が残るため、誰が何を買ったかが購買データとして蓄積され、次回コラボの告知先になる。第三に、ピーク時の店頭オペレーションが軽くなる。レジ前で特典を選ぶ・配る手間をアプリ側に寄せられるからだ。豪華な景品を無条件でばらまくのではなく、注文チャネルを一本に絞ることで「囲い込み」と「現場効率」を同時に取りにいっている。

第1弾トレカ18種、第2弾缶バッジ8種で来店を二度に割る

特典は会期をまたいで入れ替わる。第1弾(8月25日まで)は描き下ろしイラストのトレーディングカード全18種、第2弾(9月9日〜30日)は描き下ろし缶バッジ全8種で、購入1セットにつきグッズ1個がつく。トレカ18種の内訳は、8人のキャラクター+全員集合のノーマル9種と、担当キャストのプリントサイン入り+全員集合のレア9種という二層構成だ。

ここが多段特典の肝になる。特典が第1弾と第2弾で別物なので、トレカが欲しい人と缶バッジが欲しい人の来店タイミングがずれ、コラボ全体の接触回数が増える。さらにグッズがランダム配布のため、狙いのカードを引くまで買い足す動きが1回の会期内でも起きる。1つの豪華景品を1回配って終わりにせず、種類数(18種→8種)と会期(前半→後半)の二軸で「もう一度」を作っている構図だ。

会期を分けて客を通わせる設計は、他業態でも繰り返し使われている。銀だこが全36種の箔押しカードで約3か月客を通わせた第2弾コラボや、セブン-イレブンが3・5・14のスタンプ段階で来店14日を積ませた懸賞と、狙いは同じだ。KFCの場合はそれをネット注文限定と組み合わせ、来店だけでなく注文データの回収まで結んでいる。

グッズだけでなくゲーム内アイテムを同梱し、ファンの本命に刺す

今回のセットには、実物のトレカ・缶バッジに加えて、ゲーム内で使えるSSRサポートカードと、回復アイテムと交換できるシリアルコードも付く。ウマ娘のプレイヤーにとって、飾るグッズより日々のゲーム進行に効くアイテムのほうが実利は大きい。飲食のコラボセットが「食べる・集める」で止まりがちなところを、原作アプリのプレイ体験に接続することで、ライトな話題目当ての客と課金プレイヤーの両方に刺さる幅を持たせている。

販促設計としては、物理特典(トレカ・缶バッジ)がSNSでの見せ合いと収集意欲を担い、デジタル特典(SSR・シリアルコード)が本命ファンの購入理由を底上げする、という役割分担だ。同じIPでも狙う客層で特典の質を変える手は、ローソンが同じウマ娘で141種ののぼりを撮らせ集めさせた施策とも対照でき、KFCは配布チャネルを絞る側に振ったと読める。

自社の販促に置き換えるときの三つの判断軸

この施策から持ち帰れる設計の要点を、実務の順に並べる。

  • 特典を「限定チャネル」に紐づけるか決める。ネット注文・アプリ会員などに絞ると、需要が事前化して数量読みと顧客データ回収が同時に進む。ただし当日客の取りこぼしとチャネル未登録者の離脱は起きるので、対象商品を絞って試す。
  • 会期を割って特典を入れ替える。前半と後半で別グッズにすると、来店タイミングが分散し、在庫の一括投入も避けられる。種類数はランダム配布と組むと収集の反復購入が乗る。
  • 物理特典とデジタル特典を役割で分ける。見せ合い・収集は現物、本命ファンの購入理由はゲーム内・クーポン系のデジタルに担わせると、客層の幅が広がる。

1,500円という価格設定が効かせているもの

コラボセット2種がともに1,500円で揃うのは、ファンが第1弾・第2弾を続けて買っても価格判断で迷わせないためだ。会期をまたいで二度買わせる設計では、価格の据え置きが「前回と同じ感覚でもう一度」を後押しする。特典を毎回入れ替えながら支払いのハードルは一定に保つ——KFCのこのコラボが投資したのは、豪華な景品ではなく「もう一度注文させる仕組み」の側だ。

周年やコラボを設計する担当者にとって効くのは、景品単体の華やかさより、注文チャネル・会期・価格のどれを固定してどれを動かすかという、地味な配線である。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.08.17
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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