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くばら10周年の抽選、レシート応募の前に友だち追加を置いた

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2026.09.25
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くばら10周年の抽選、レシート応募の前に友だち追加を置いた

くばらの「あごだしつゆ」が発売10周年を迎え、株式会社久原醤油が2026年10月1日から12月31日まで、レシートで応募する抽選キャンペーンを実施する。対象商品を1点以上含む1,500円(税込)以上を買い、レシートを撮っ […]

くばらの「あごだしつゆ」が発売10周年を迎え、株式会社久原醤油が2026年10月1日から12月31日まで、レシートで応募する抽選キャンペーンを実施する。対象商品を1点以上含む1,500円(税込)以上を買い、レシートを撮ってLINE公式アカウント経由の応募フォームから送ると、抽選で合計320名に賞品が当たる。プレスリリースは9月25日に株式会社久原本家名義で配信され、本文の主語も久原本家グループだが、特設ページの著作権表記はKubara Shoyu Co.,Ltd、LINE公式アカウントのプロバイダー名は株式会社久原醤油だ。発信元と主催者がずれる例で、実務で問い合わせる先は後者になる。

販促の担当者が見るべきは賞品の中身ではなく、応募の入口の置き方だ。今回はウェブの応募フォームを直接たたかせるのではなく、LINE公式アカウントを友だち追加した人だけが応募画面に進める順番になっている。3か月ぶんの抽選応募が、会期後も配信できる友だちリストに変わる。

目次

1,500円で320名、条件を1件ずつ確認する

プレスリリースと特設ページで、応募方法の記述が一致していない。リリースの箇条書きは「トーク画面からレシート画像を送信して応募完了」と書くが、特設ページのSTEP03はLINEのメニューの「キャンペーンに応募する」をタップし、応募フォームでアンケートに答えて希望商品を選び、そのうえでレシートをアップロードする、と案内している。しかもリリースは本文で「応募フォームにてアップロードすると」と書いており、同じ1本の中で本文と箇条書きが食い違っている。トークに画像を投げるだけでは終わらない。条件は主催者の応募要項で読むほうが安全だ。

対象は「くばら」「北海道くばら」の全商品

対象商品はブランド単位で、「くばら」と「北海道くばら」の全商品が入る。特設ページはあごだしつゆ、あごだし入り白だし、浜のうまだし、あごだし寄せ鍋、北海道名物豚丼のたれを例に挙げる。つゆ・鍋つゆ・たれと棚が分かれる品目をまとめて対象にしたので、対象商品を1点入れて残りを他の買い物で埋めれば1,500円に届く。

除外条件も明記されている。ネット通販やオークション・フリーマーケットなど個人間取引の購入証明では応募できない。店舗によって取り扱いがない、欠品している場合があるとも書かれている。この一文を先に置いたぶん、集まるレシートは店頭購入に寄る。

A賞20名とB賞300名、当選連絡はLINEのメッセージだけ

賞品はA賞が「とびうおちゃん帽子」で20名、B賞が「くばら商品詰め合わせ」で300名。詰め合わせは北海道コンソメ、あごだしつゆ、あごだし入り白だし、あごだし浅漬けの素、博多あごだし肉すいのセット。300名分の景品が自社商品なので、景品費は仕入れではなく自社の製造原価で積める。当選者は買ったことのない品目を試すことになる。

当選連絡はLINEのメッセージ配信で、選外の応募者には連絡しないと明示されている。アカウントをブロックしたり友だち登録を解除したりするとメッセージを受け取れない、という注意書きもある。結果を知りたい応募者は当選連絡が届くまでブロックできない。友だちを増やす仕掛けと、減らさない仕掛けが同居している。

項目 応募要項の記載
実施期間 2026年10月1日(木)〜12月31日(木)
購入条件 対象商品1点以上を含む1,500円以上(税込)
対象商品 「くばら」「北海道くばら」の全商品
当選数 合計320名(A賞20名/B賞300名)
応募手順 友だち追加→購入→メニューから応募フォーム→アンケート回答・希望商品選択・レシート添付
応募できない購入 ネット通販、オークション・フリーマーケットなど個人間取引の購入証明
当選通知 LINEのメッセージ配信のみ。選外には連絡なし

応募フォームの前に友だち追加、この順番が何を残すか

友だちは13,137人、受け皿の配信はすでに動いている

くばらのLINE公式アカウントは認証済で、友だち数は2026年9月25日時点で13,137人。プロフィールには毎週金曜日にお役立ちレシピを配信すると書かれている。応募で増えた友だちが何を受け取るのか、受け皿が先にできている。友だちを集めてから配信内容を考える順番だと、最初の配信が届くまでの空白がそのまま解除の理由になる。

応募フォームでアンケートに答えさせ、希望商品を選ばせている点も効く。当落に関係なく、どの賞品を選んだかが応募件数ぶん貯まる。特典を自社アプリ限定にして会員を増やしたファミリーマートの引換券の配り方と狙いは近いが、くばらはメーカーで自社の決済を持たない。持たない側が顧客リストを作る手段が、レシートとLINEの組み合わせだ。

ノベルティを会員獲得の入口にする企画との違い

モノと引き換えに会員登録を求める企画は、小売やアパレルが先だ。周年のキーホルダーを新規会員登録と購入の両方を条件に配るFREAK’S STOREの周年企画は、店頭で登録まで終わらせる形だ。メーカーは接客の場がないぶん、レシートが「買った証明」と「応募の動機」を同時に担う。配るモノを店頭に置けない企業ほど、この形は現実的だ。

1,000円から1,500円へ、北海道くばらの2本と何が変わったか

購入下限が500円上がって当選数は320名に

今回の対象に入る「北海道くばら」ブランドでも、同じレシート応募型の特設ページが2本ある。並べると購入下限の引き上げが見える。2本はいずれも対象商品1点以上を含む1,000円以上(税込)が条件で、応募は特設サイトの応募フォームからという案内だった。今回は下限が1,500円に上がり、当選数は320名になっている。

キャンペーン 購入下限(税込) 当選数 応募の入口
スタミナ豚丼(北海道くばら) 1,000円以上 合計100名 応募フォーム
夏の北海道くばら 1,000円以上 合計300名 応募フォーム
あごだしつゆ10周年 1,500円以上 合計320名 友だち追加→応募フォーム

税込価格で数えると1,500円は何点分か

あごだしつゆ500mlの希望小売価格は550円(税込594円)、1,000mlは1,000円(税込1,080円)と公式サイトにある。条件が税込なので税込価格で数えると、500ml3本で1,782円、1,000mlと500mlの組み合わせなら1,674円。500ml2本の1,188円では届かない。実売価格は店舗ごとに違うので、これは希望小売価格ベースの目安だ。金額条件でまとめ買いを作る設計は、ヨーグルトのまとめ買いにレジクーポンを出したイオンの施策と同じ発想で、対象を全商品に広げたぶんくばらのほうが束ねやすい。

価格の前提も押さえたい。同社は2026年9月1日に、キャベツのうまたれ1000mlの希望小売価格を800円から880円へ、あごだし醤油を300円から350円へ改定している。こちらは税別表記で、キャンペーン条件の1,500円は税込表記だ。社内で条件を詰めるときに税込と税別を混ぜると、必要な購入点数の見積もりが狂う。

抽選にするか先着にするかで、使える景品の上限が変わる

一般懸賞は取引価額の20倍、総額は売上予定総額の2%

抽選で景品を渡す企画は景品表示法の一般懸賞にあたる。消費者庁の景品規制の説明では、懸賞による取引価額が5,000円未満なら最高額は取引価額の20倍、総額は懸賞に係る売上予定総額の2%までだ。購入下限を1,500円に置いた今回の形なら、取引価額を1,500円とみたときの最高額は3万円が目安になる。帽子も商品詰め合わせも、この上限には余裕がある。

先着順は総付景品で計算式が別になる

同じ景品でも、購入者全員や先着順に渡す場合は総付景品として扱われる。消費者庁は購入の申し込み順や来店の先着順で提供する金品も総付景品に当たるとしており、取引価額1,000円以上なら最高額は取引価額の10分の2だ。1,500円の買い上げなら300円になる。抽選なら3万円、先着なら300円。先着100名でグッズを配る企画と抽選320名で配る企画は、企画書の見た目が似ていても計算式が違う。

自社でレシート応募型を組むときに先に決めること

今回の要項から移植できる判断は4つ。対象商品をブランド単位で広げて金額条件に届きやすくすること。景品の中身を自社商品に寄せて景品費を製造原価に収めること。個人間取引のレシートを弾く一文を要項に先に書くこと。当選連絡をLINEに寄せ、選外には連絡しないと明記すること。4つ目は運用の手間が減り、友だちを解除させない動機にもなる。

確認項目 今回の設定 自社で決めること
会期 3か月(10月1日〜12月31日) 需要期に重ねるか通年で回すか
金額条件 1,500円(税込) 税込・税別のどちらで告知するか
景品 自社商品300名+グッズ20名 抽選なら取引価額の20倍以内か
応募の入口 友だち追加が前提 会期後に配信する内容があるか
取得データ レシート画像・回答・希望商品 保管期間と利用目的を要項に書く

手を動かすなら、自社の直近のキャンペーンを1本選び、購入下限・当選数・応募の入口の3点を表に起こして今回の条件と並べてほしい。入口がウェブの応募フォームのままなら、応募者は会期が終われば連絡先の残らない通行人だ。友だち追加を1ステップ挟むだけで、同じ応募が次の企画の宛先に変わる。10月1日の開始まで、組み替える時間はまだある。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.09.25
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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