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街ガチャin菰野町が4カ月で6,000個、道の駅飯高駅と初の特設コラボ

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2026.07.29
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街ガチャin菰野町が4カ月で6,000個、道の駅飯高駅と初の特設コラボ

三重県の道の駅飯高駅が道の駅菰野と初コラボ。4カ月で約6,000個売れた街ガチャin菰野町とこもしかグッズで観光来訪を作る仕組みを、自治体・販促担当向けに読み解く。

三重県の道の駅飯高駅(松阪市)が、隣接する道の駅菰野(菰野町)と初めて手を組み、7月26日から8月2日までの8日間、飯高駅の創業祭にあわせて特設コラボ販売・PRフェアを開く。目玉のひとつが、発売から4カ月で約6,000個を売り上げたカプセルトイ「街ガチャin菰野町」だ。両施設はどちらも1993年、全国で最初に道の駅が登録された年に三重県第1号として認定された縁を持つ。低単価のカプセルトイとご当地キャラのグッズで、離れた観光地への来訪動機をどう作るのか。自治体の観光施策担当だけでなく、イベント物販や販促グッズを企画する企業にとっても学びの多い座組みなので、仕組みを分解しておきたい。

目次

4カ月で約6,000個、街ガチャin菰野町が「歩く動機」を安く量産した

今回のフェアで前面に出るのが「街ガチャin菰野町」。街ガチャは、その土地の名所・名物・風景をカプセルトイに落とし込んだご当地シリーズの総称で、菰野町では観光協会が地域のモチーフをカプセル化している。発表資料によれば、発売からわずか4カ月で約6,000個が動いた。1回数百円のカプセルトイでこの回転は、観光土産としては目を引く数字だ。

数字の意味は、単価の低さと組み合わせると見えてくる。カプセルトイは1回300〜500円が相場で、財布のひもをほとんど意識せずに回せる。数千円のぬいぐるみは「買うかどうか」の判断を挟むが、ワンコインのガチャは判断そのものを軽くする。しかも中身がランダムのため、狙いのモチーフが出るまで複数回転させる人が出る。単価が低い分だけ回数で積み上がり、6,000個という数量につながっていく構造だ。

観光施策として効くのは、売上そのものより「街を歩く口実」を安く配れる点にある。菰野町の湯の山温泉や御在所ロープウェイといった風景がカプセルに入っていれば、購入者は手のひらのモチーフを起点に実物を見に行きたくなる。数百円の玩具が、来訪動機の入り口として機能する。企業の販促でも同じ発想は使える。高額のノベルティを一部の人に配るより、低単価で数を出せる仕掛けのほうが、接触の総量とその後の行動を広げやすい。

道の駅飯高駅と道の駅菰野、三重県第1号どうしが8日間だけ相互送客する

今回のコラボの土台にあるのが、両施設の出自だ。道の駅飯高駅と道の駅菰野は、1993年に道の駅制度が始まったとき、三重県で最初に登録された2駅である。県内で最も古い道の駅どうしという共通点を、初のコラボの名目に据えた。

道の駅は、それぞれが半径数十キロの商圏に閉じやすい。飯高駅を訪れる客と菰野を訪れる客は、ふだん重なりにくい。そこで8日間限定の特設コーナーを飯高駅側に作り、菰野の商品と観光情報を持ち込む。飯高駅の来訪者に菰野の存在を刷り込み、逆に菰野側の発信で飯高駅を知ってもらう。恒常展示ではなく創業祭という「祭り」の期間に絞ることで、話題性と希少性を同時に確保している。

この相互送客の型は、離れた拠点を持つ事業者どうしの連携にそのまま応用できる。系列でない店舗や施設が、期間限定で互いの棚を一区画ずつ貸し合えば、新規の客層に低コストで露出できる。自治体の景品・特典設計を段階化した事例として、1個で全員、25個で5名。栃木県が景品を6段階に刻んだ設計を読むも、来訪の動機づけを設計面から考えるうえで併せて読んでおきたい。

こもしか・湯の花せんべい・街ガチャを1コーナーに束ねる狙い

フェアで売られるのは街ガチャだけではない。菰野町観光協会のご当地キャラクター「こもしか」の公式グッズ(ぬいぐるみや文房具)、湯の山温泉の土産「湯の花せんべい」、そして街ガチャの3本立てだ。性格の違う3種を1コーナーにまとめたところに設計の意図がある。

商品 タイプ 担う役割 刺さりやすい客層
街ガチャin菰野町 低単価カプセルトイ 手に取る入口・回遊のきっかけ 子どもから大人まで、衝動買い層
こもしか公式グッズ キャラクターグッズ 愛着づくり・記憶に残す キャラ好き・家族連れ
湯の花せんべい ご当地食品土産 持ち帰り・おすそ分けで拡散 贈答・自家消費の実用層

3種はそれぞれ役割が違う。街ガチャは判断を軽くして「まず1個」を作る入口、こもしかグッズはキャラへの愛着で記憶に残す役、湯の花せんべいは持ち帰って人に配ることで菰野町の名前を売り場の外へ運ぶ。入口・愛着・拡散という三段を、同じコーナーに並べて相互に補わせている。単品を単発で売るより、来訪から持ち帰りまでの一連の流れを1カ所で完結させる組み方だ。

この束ね方は、企業の物販ブースやポップアップにも移植できる。低単価のガチャや缶バッジで足を止めさせ、キャラや世界観で滞在を伸ばし、持ち帰り前提の食品や日用品で会場外への波及を狙う。価格帯と役割の違うアイテムを混ぜることで、来場者一人あたりの接触点が増える。ガチャを催事の集客の柱として通した事例は、「必ず支払額を超える」と先に言い切る酒ガチャ、駅ビル催事の通し方が具体的で、コーナー設計を考えるヒントになる。

8日間限定のフェアが、往来と持ち帰りでどこまで波及するか

この座組みの見どころは、売れた数そのものより、飯高駅と菰野という普段は商圏が重ならない二駅の客をどれだけ往き来させられるかにある。飯高駅の来訪者は特設コーナーで街ガチャやこもしかグッズに触れ、手のひらのモチーフを起点に湯の山温泉や御在所ロープウェイへ足を運ぶ動機を持ち帰る。逆に菰野側の発信は飯高駅の存在を県内の別商圏に届ける。8日間という短さは希少性を生む一方で往来の実数には上限があるが、三重県第1号どうしという出自が付くことで、単なる物販フェアより記憶に残りやすい。

地域への波及は売り場の外へも伸びる。湯の花せんべいのような持ち帰り土産は、購入者が人に配るたびに菰野町の名前を別の食卓へ運ぶ。低単価・ランダム・ご当地という3要素で来訪動機を安く量産し、持ち帰り前提の食品で会場外へ広げる流れは、離れた拠点を持つ事業者どうしの期間限定連携にそのまま移せる。系列でない店舗や施設が互いの棚を一区画ずつ貸し合う発想は、まず小さく試して手応えを見てから広げるのが現実的で、雑貨を1個単位から作れる法人向けの受け皿を整理したなぜ雑貨を丸ごと1個から?ヨツバ印刷が広げた法人向けの受け皿のような選択肢を押さえておくと、当たった図柄だけ増産する進め方が取りやすい。菰野町の街ガチャが4カ月で約6,000個に届いたのも、地域のモチーフを手のひらサイズで出したことが観光の文脈にはまった結果と見るのが自然で、まずは自分たちの歩かせたい場所がカプセルに収まるかを起点に考えると、企画の輪郭が描きやすい。

参照元

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編集:食品ノベルティの窓口 編集部(株式会社Agriture)
農業×食のOEM窓口として、業界動向を編集部がまとめています。
最終更新:2026.07.29
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この記事を書いた人

小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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