オリジナルのコーヒーを作るとき、産地を1つに決めるか複数を混ぜるかで話が変わります。混ぜる場合の考え方は、業界団体の資料に整理されています。
ブレンドには4つの目的がある
全日本コーヒー協会は「単体では出せない風味を出すために、数種類の豆を配合することを『ブレンド』と呼びます」とし、目的を4つ挙げています(全日本コーヒー協会「焙煎・配合・粉砕」)。
- 好みの風味を出す
- 新しい風味をつくる
- 調和の取れた品質を維持する
- 価格を維持・安定させる
協会はブレンドの目的の一つに価格の維持・安定を挙げています。ただし個別の商品の価格は配合だけで決まらないため、見積もりで確認します。
配合は3〜5品種が目安(協会の表記)
協会は「配合するコーヒーの種類は多すぎるとバランスが崩れるため、一般的には3〜5品種が適当とされます」と説明し、配合の参考例を挙げています(全日本コーヒー協会「焙煎・配合・粉砕」)。
次の4例は、先ほどの4つの目的との対応表ではなく、協会が別途示している参考配合です。表内の名称は出典の表記のままで、国名、銘柄名、種名が混在しています。
| 狙い | 配合例(協会の参考例) |
|---|---|
| 酸味のある配合 | コロンビア30%/ブラジル30%/グアテマラ20%/モカ20% |
| 苦味のある配合 | コロンビア30%/ブラジル30%/キリマンジャロ20%/ロブスタ20% |
| コクのある配合 | コロンビア40%/グアテマラ20%/マンデリン20%/ブラジル20% |
| ポピュラーな配合 | コロンビア40%/ブラジル30%/モカ20%/ロブスタ10% |
4つの例すべてにコロンビアとブラジルが入っています。協会は、ブラジルを「酸味と苦味のバランスが良く、ブレンドのベースにも最適」、コロンビアを「他の豆との相性も良く、ブレンドにも適している」と説明しています(コーヒーの生産地)。
焙煎の前に混ぜるか、後に混ぜるか
協会は「焙煎前に配合するか焙煎後にするかによって、同じ豆でも味わいが異なります」とし、2つの方法を説明しています(全日本コーヒー協会「焙煎・配合・粉砕」)。
| 方法 | 協会の説明 |
|---|---|
| 単品焙煎によるブレンド | それぞれの生豆に適した条件で1種類ずつ焙煎した後に配合。生豆の特徴を最大限に生かすことができ、理想の味に近づけられる |
| 混合焙煎によるブレンド | 生豆を焙煎前に配合し、全ての豆を同時に焙煎する。手間や時間は省けるが、それぞれの豆に合わせて焙煎具合を調整できないため、それぞれの味や香りに変化をつけることができない |
方式によって焙煎工程と仕上がりが異なるため、希望する配合を製造先がどちらの方式で扱うかは確認項目になり得ます。
焙煎度については焙煎度の項、産地ごとの特徴はコーヒーの産地の項にまとめています。
ほかの用語は用語集に、法人向けコーヒーノベルティの品目選び・ロット・納期はコーヒーノベルティの記事にまとめています。
よくある質問
ブレンドは焙煎前と焙煎後のどちらで行うのですか?
どちらもあります。協会は、単品焙煎は1種類ずつ焙煎した後に配合する方式、混合焙煎は生豆を焙煎前に配合して同時に焙煎する方式だと説明しています。
単品焙煎と混合焙煎はどちらが良いのですか?
協会は、単品焙煎は生豆の特徴を最大限に生かして理想の味に近づけられる、混合焙煎は手間や時間は省けるが豆ごとに焙煎具合を調整できないと説明しています。
まとめ
ブレンドは、単体では出せない風味を出すために数種類の豆を配合することです。全日本コーヒー協会は目的を、好みの風味を出す・新しい風味をつくる・調和の取れた品質を維持する・価格を維持し安定させるの4つに整理しています。焙煎前に混ぜる混合焙煎と、焙煎後に混ぜる単品焙煎では仕上がりが変わると説明されています。
最終更新:2026.09.09
