ローソンが2026年8月11日から、櫻坂46・日向坂46と組んだアプリスタンプ企画を全国店舗で始める。ポイントカードを提示して対象商品を100円(税込)買うごとに1スタンプがたまり、貯めた数に応じてライブ招待・限定グッズ・デジタルお買物券のいずれかに応募できる。同時にカード付きチョコクランチも店頭に並ぶ。ファンの熱量を全国チェーンの日常導線に流し込む設計で、閾値の刻み方と景品の当選規模の置き方は、自社のスタンプ・応募キャンペーンを組む販促担当がそのまま比較材料にできる。
20スタンプ=対象2,000円分でライブ抽選1口、当選は各100組200名
最上段は「ライブコース」。20スタンプで応募でき、景品は櫻坂46 6th YEAR ANNIVERSARY LIVE が合計100組200名、日向坂46 ARENA TOUR 2026 が合計100組200名。スタンプは100円ごとに1個なので、20スタンプは対象商品2,000円分の購入にあたる。当選枠は各200名と絞られており、体験(ライブ)の希少性を高いハードルとセットで置いている。スタンプ付与期間は8月11日〜8月31日、応募は9月7日まで。約3週間で20個を積ませる時間設計が、期間中の反復来店を促す軸になる。
1スタンプでデジタル券300円分が5万名、離脱を防ぐ下の層
ローソンは上段だけを置かなかった。1スタンプで応募できる「お得コース」はデジタルお買物券300円分が50,000名、3スタンプの「個別グッズコース」はアクリルスタンドとブロマイドのセットがメンバー別各100名。ライブに届かない層でも1個目のスタンプで「必ず何か狙える」状態を作り、20個到達を諦めた人の離脱を受け止める。閾値を1・3・20に刻んだ三段構成が、熱心なファンとライトな来店客を同じ企画の中で別々に拾う。
| コース | 必要スタンプ | 主な景品 | 当選規模 |
|---|---|---|---|
| お得コース | 1 | デジタルお買物券300円分 | 50,000名 |
| 個別グッズ | 3 | アクリルスタンド+ブロマイド | メンバー別各100名 |
| ライブ(櫻坂46) | 20 | 6th YEAR ANNIVERSARY LIVE | 100組200名 |
| ライブ(日向坂46) | 20 | ARENA TOUR 2026 | 100組200名 |
栃木県が景品を6段階に刻んで来訪を段階的に引き上げたスタンプ景品6段階の設計と並べると、ローソンは段数を3つに絞る代わりに、最上段の当選枠を200名まで削って希少性に振っている。段数を増やして取りこぼしを減らすか、枠を絞って熱狂を作るか——同じスタンプ設計でも狙いが逆を向く点が見比べどころになる。
チョコクランチは櫻坂62種・日向坂54種、ランダム封入がコンプ購買を回す
スタンプ企画と並走するのがカード付きチョコクランチだ。櫻坂46は全62種で275円(税込)、8月21日発売。日向坂46は全54種で220円(税込)、8月11日発売。いずれもプラカード1枚とチョコクランチ1個のセットで、ノーマルカードとレアカードの2種類があり、絵柄は選べないランダム封入になっている。推しの1枚を狙う個別収集と、全種そろえるコンプ収集の二つの動機が同時に走り、種類数が多いほど1人あたりの購入個数が伸びる。仮面ライダーのカフェがドリンクだけ34種の特典を用意して回数を稼いだ収集バリエーションの設計と同じ発想を、コンビニの単価200円台まで下ろした形になる。
体験と収集を別レジで刈る、ファンダム×コンビニの分業
この企画の芯は、体験(ライブ)と収集(カード)を別の購買行動として並べたことにある。ライブ抽選はアプリのスタンプで「金額の積み上げ」を、カードは1個ごとの「回数の積み上げ」を回す。前者は熱心なファンの財布を、後者は日常のついで買いを、それぞれ別のレジ動線で刈り取る。アプリで金額ごとに購買データをためるスギ薬局のアプリ懸賞が購買頻度と会員基盤の両取りを狙うのに対し、ローソンはそこにアイドルIPの体験と収集を重ね、来店動機そのものを外部から借りている。ファンダムをコンビニの日常導線に接続する分業として読める。
SNS上では、推し1人のカードに購入を集中させる動きと、20スタンプ到達を目的にした期間中のまとめ買いの両方が見られる。前者は種類数の多さが、後者は当選枠の狭さが引き金になっており、設計側の狙いどおりに購買が二方向へ割れている様子がうかがえる。
販促担当が持ち帰れるのは、閾値を1・3・20に刻む三段の作り方
自社でスタンプや応募型のキャンペーンを組むとき、ローソンの三段はそのまま骨組みに使える。誰でも届く1スタンプの受け皿を最下段に、中間に手の届くグッズを、最上段に当選枠を絞った体験を置く。当選規模を50,000名/各100名/200名と桁で変えることで、離脱防止・購買促進・熱狂形成の三つを一つの企画に同居させている。景品原資が限られる中小規模でも、最上段を「体験(招待・貸切・限定イベント)」に、最下段を「全員に近いデジタルクーポン」に置く二段だけでも、同じ二層構造は再現できる。IPを借りられない場合は、カードのようなランダム収集を自社商材の限定デザインに置き換える手も残る。
参照した情報源
- ローソン研究所 — 櫻坂46 日向坂46 アプリでたまるよスタンプ
- ローソン研究所 — 櫻坂46 カード付きチョコクランチ
- ローソン研究所 — 日向坂46 カード付きチョコクランチ
- ローソン創業50年記念サイト — 櫻坂46 日向坂46キャンペーンで盛り上げ大作戦
最終更新:2026.08.02
